2023年度つまがり市政アンケートの結果報告

2023年度のつまがり市政アンケートへのご協力ありがとうございました。

その結果を報告します。

1.調査の実施概要

アンケート配布方法    ホームページ、SNS、駅頭やポスティングでの紙配布
実施期間    2023年12月~2024年2月
回答数  195件(回答手法の内訳としては、Web経由が9割以上。残りは郵送やFAXなど)

2.つまがり市政アンケートの結果と考察

「市政で力をいれるべきもの」の1位は、昨年度と変わり道路・交通になりました(昨年度は教育・子育て支援が1位)。
加えて、複数回答ができる中で、回答者195件のうち道路・交通を選んだのは148件(75.8%)、子ども・子育て支援が126件(64.6%)となっており、両分野への高い関心が伺えます。

また3位には防災・減災が入っています。
船橋市役所の市民意識調査(2023年10月実施)によれば「市政で力をいれるべきもの」では7位となっており、能登半島地震の影響があると推察されます。(なお、選択肢や調査手法が同一では無いことに留意する必要があります。)

船橋市役所の市民意識調査と市政で力を入れるべきものについてはこちらからご覧ください。

市民意識調査について

令和5年度市民意識調査概要版

3.道路・交通の項目の結果と考察

優先すべきものとして、歩行者空間の整備や道路ネットワークの構築をあげる意見が多く昨年と同様の傾向が続いています。道路ネットワークの構築は渋滞を背景としていることが推察されます。

人口減少社会を迎えましたが、船橋市内は今後も人口は微増傾向にあり、市内の交通量が激減することはありません。交通ビックデータの活用や具体的な市民要望をもとに、優先順位を決めて道路・歩道の改善・整備を進めていく必要があります。

過去に取り上げた道路に関するもの

4.子ども・子育て支援項目の結果と考察

教育・子育て支援の中でも教育・子育て費用負担の軽減を優先すべきとの意見が最も多く昨年よりも割合も高まり、初めて5割を越えました。

物価上昇や実質賃金がなかなか上がらない中での家計への負担が重くなっていることが伺えます。負担軽減の現金給付や無償化に関心が高いですが、保育環境や学校教育の中身も大変大事なことですので、引き続き質の確保という視点でも取り組んでいきます。

過去に取り上げ子ども・子育て支援に関するもの

5.防災・減災項目の結果と考察

避難所体制の充実が44%を越え、地域の防災力向上が36%となっています。

能登半島で水も事欠くなかでの避難所生活や地域での支え合いなどの報道から、こういった分野への関心が高まっていることが推察されます。

避難所運営は自治会など地域住民を中心に行われるため、避難所体制の充実と地域の防災力の向上とは密接に関連します。
行政が何かあった時の備えをするのはもちろんですが、高齢化が進む中での自治会などでの共助のあり方についても今後関心を喚起していく必要があります。

過去に取り上げた防災・減災に関するもの

6.地域医療項目の結果と考察

医療体制の中でも、優先すべきものとして、医療費負担の軽減(24%)、在宅医療(23%)、市立医療センターの充実(21%)、救急医療(16%)、医療費の無駄の削減(16%)となっています。医療分野での市民ニーズが多様であることが伺えます。

今回、初めて医療費負担の軽減が1位となり、厳しい社会経済状況で個々人の医療費負担が重くなっていることが推察されます。また自由意見の中で小児科のクリニックが不足していて困っているというご意見があり、その後船橋市に調査を依頼しました。その結果、小児科医の減少が進み、小児科一人当たりの年少人口は年々増加傾向にあることが分かりました。インフルエンザの流行による一時的なものだけでなく、構造的な問題を抱えています。

過去に取り上げた地域医療に関するもの

7.高齢者福祉の項目の結果と考察

高齢者福祉の中でも、優先すべきものとして、施設整備・人材確保の推進が1番となっています。施設と人材確保は一体であり、介護人材の不足はより一層深刻です。

外国人雇用を進めるだけでなく、現場の人たちが働きやすい環境づくりをテクノロジーの導入、メンタルケア、働き方改革など多様な形で進めることが必要です。

過去に取り上げた道路に関するもの

8.市内の経済活性化策の結果と考察

新規の項目で回答は様々なものに分散しました。そんな中でも市街地再開発が1位(31%)、キャッシュレスポイント還元が2位(23%)、観光・プロスポーツのPR強化が3位(21%)となりました。

キャッシュレスポイント還元は2024年3月に船橋市も実施したものであり、またプロスポーツのPR強化も2024年度から船橋市としても力を入れているものであり、予測通りの回答とも言えます。

意外なのは市街地再開発でした。昭和の時代につくられ活況を呈した住宅地や商店街などが、高齢化・老朽化が進み、空き家や空き店舗で悩んでいるという話をよく聞きます。まちをリノベーションしていくことが経済活性化・地域活性化につながるという意見が予測よりも多かったと感じます。

過去に取り上げた市内の経済活性化策に関するもの

9.まとめ

今回つまがりに関する要望・意見としての自由記載欄への記述を大変多くいただきました。

その中から議会への質問や担当部署への政策提言につながったものもあります。こうしたアンケ―トをきっかけに市民の方とダイレクトにやり取りする大切さをあらためて感じました。現場と制度をつなぐブリッジビルダーの役割を果たしていきます。

【参考】今までの市政アンケートの結果報告はこちら

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」