特別支援教育支援員【週刊つまがり動画配信 #148 】

障がいのあるお子さんが特別支援学級や通常級で過ごす際、生活や学習のサポートをするのが特別支援教育支援員です。船橋市の特別支援教育支援員はここ数年で急速に増やし、現在136人となっています。


文科省から専門性を期待されています。しかし質・量ともに課題を抱えています。

まず会計年度任用職員として採用されており、いわゆる非正規の公務員です。資格要件無しの時給としては周辺市よりもやや高いですが、研修制度も充分とはいえません。これからますます人材の取り合いになっていく中では、経験者に対する昇給を図るなど継続的に働くインセンティブが必要です。

現在は資格も研修もないままにオンザジョブトレーニングよろしく、現場に入り、担任の先生の指導のもとに子ども達に接することになります。これでは担任の先生も大変ですし、子どもにも果たしてよいのでしょうか。医療福祉職では研修が当たり前に大切にされるわけですが、就労前の事前の研修や就労後の研修を充実させて、専門性を高めることが必要です。それがより良い支援につながりますし、誇りを持って継続的に働いていくことにもつながると思います。

そして人数ですが、学校あたりの支援員数は船橋市は1.7人、周辺市と比べますと市川市は1.3人、千葉市は0.4人には上回りますが、松戸市2.5人、流山市4.3人には及ばない状況です。支援員を付けて欲しいという声も聞きますが、なかなか自分の子どもにだけというのも申し訳なく、ためらわれるという声もあります。発達障がいやグレーゾーンなど支援を必要とするお子さんは各校に必ずいるでしょう。支援員1名をまず全校配置し、その上で今やっているようにお子さんひとりひとりに支援員を付けていくように転換することが必要です。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」