第1回定例会(2024年3月22日閉会)での取組みを中心にご報告します。
まちに魅力と潤いを与える親水空間
今、東京の日本橋では空を取り戻すという頭上の道路を取り払い、広大な親水空間をつくる取り組みが進み、人や水や緑を取り戻そうという公共事業が注目をされています。
これまで多自然川づくりということで、二重川の拡幅に伴う遊歩道整備、木戸川では遊歩道整備とともに直接水辺にアプローチできる空間をつくりました。水のせせらぎと緑を感じるところであり、多くの市民の皆さんのお散歩コースにもなっています。
来年度実施事業では船橋港の護岸そして駒込川や飯山満川の河川整備に関するものが盛り込まれています。
これに限らず今後の川や海でのインフラ整備は治水や災害対策という視点のみならず、市民の皆さんが憩える親水空間を創出するという、方針のもとに整備をするべきです。
小児医療のひっ迫
子どもの減少以上のスピードで小児科減少
千葉県内、特に船橋市内は人口あたりの医師数が全国平均よりも低い状況です。中でも小児科は大変な状況で、市民の方から次のようなご意見をいただきました。「朝の受付と同時に小児科にアクセスしても予約が満杯になってしまいます。仕方なく医療センターまで行って2〜3時間待っている方を何度も見ています。」
これは2点の課題があります。
1点はお子さんがかかることができる身近な小児科が少ないということ、もう1点は小児二次診療を担う船橋市立医療センターや二和病院に一次診療の患者さんが来ることで、より重篤な患者さんを受け入れられなくなるのではないかということです。
小児科1診療所あたりの年少人口は2000年では703人であったのが、現在は1,203人と実に1.7倍となっています。小児科診療所の誘致施策の検討をただちに始めるべきです。
また、かつて小児二次診療は上記二つの病院に加え、船橋中央病院、徳洲会病院で支えていましたが、中止に追い込まれています。これらの病院に小児科再開を要請するとともに、市としてもバックアップしていくことが必要です。
放課後ルームの待機児童対策を急げ
2023年5月時点での放課後ルーム(学童)の待機児童数は338人と全国でもワーストクラスです。
今年に入って「ルームに申し込んだけれども入れない。中高学年でも利用したいが断られてしまい、困っている」そういった声が届いています。市としても緊急対策を打ち出しましたが、仕事と家庭の両立のためにもルーム待機問題を解消する実効性のある施策の推進が必要です。