8日(金)の千葉日報に大変大事な記事が出ていました。
「大水害の「広域避難」制度拡充へ」
1.記事が指摘するポイント
- 内閣府が大規模水害の被害を減らすため安全な近くの自治体に逃げる「大規模・広域避難」制度を拡充
- 有識者会議で検討、来年の通常国会に提出予定
- 具体的に江戸川・荒川の流域の地域のことが出ている
- 都内に勤める市民も多く、千葉県や船橋市も避難先に
2.5つの特別区と千葉県・船橋の広域避難の課題
- 江戸川区・葛飾区・足立区・墨田区・江東区で最大250万人が区外に避難する計画
- 2019年10月の台風19号発生時には広域避難発令間近になった。鉄道の計画運休のため、時期を逸して発令しなかった。
- 起きれば船橋にも避難者が押し寄せたわけだが、それを想定した備えはまだされていない。
- 12月議会でも指摘してきた 令和元年12月2日船橋市議会本会議(29:16~33:35)
3.まとめにかえて
東京都と千葉県にまたがる話ですので、県はリーダーシップを取って東京都と調整するように今後も働きかけていきたいと思います。そして災害において「自助、共助、公助」が大切です。大変な時期ではありますが、梅雨の時期や台風は待ってはくれません。梅雨の季節が来る前に水害のハザードマップや避難所、備蓄品の確認をお願いします。
船橋市内のハザードマップ
船橋市内の避難所一覧
[令和元年12月2日船橋市議会本会議の該当部分抜粋]
◆つまがり俊明 議員 学校ごとに大分状況は違うのかなとも思いますし、県立の特別支援学校も福祉避難所になり得るのではないかなどということも思いますので、ぜひ改めて見直しを、検証をお願いをしたいというふうに思います。
さて、ゼロメートル地帯を多く含む、江戸川区など江東5区では、区外への広域避難が計画をされています。実際に台風19号の際には、100万人を超える住民を対象とした広域避難の検討が初めて行われました。鉄道の計画運休などの条件から、自主的な避難を呼びかけることを見送ることになりましたが、行われていれば、隣接する市川、船橋にも避難者が押し寄せたわけでありますが、市外のこういった避難者数をどう見込んでいるのか、また、避難所のキャパ、船橋は大体約25万人ということでありますけれども、これはそういった市外避難者──市外からの避難者も見込んだ、大丈夫なものなのか、お伺いをしたいと思います。
[副市長登壇]
◎副市長(山崎健二) お答えします。
平成28年8月に、江東5区──江東区、墨田区、足立区、葛飾区、江戸川区ですけれども、大規模災害時の広域避難の具体化に向けた課題に対応するため、江東5区大規模水害対策協議会、こういったものを設置し、江東5区大規模水害広域避難計画を作成しております。
この計画によりますと、広域避難先として、「千葉方面の浸水の外へ」と記載されてます。これ、本市に避難されてくる方がいる可能性、これ、具体的な書き方がないんで非常に曖昧なんですけど、このような規定になってます。当然千葉県に、船橋市に避難してくるというようなことは想定されます。現在のところ、協議会から本市に対して何らこの連絡、そういったものは協議も来ていないところでございます。多分こうなった場合には、千葉県側も多分大混乱になっているということが想定されます。
ですから今現在、具体的数字をどの程度見込んでいるのかといったことは全くわからない状況になってます。
この件に関しましては、まず千葉県を中心に江東5区、それから、県及び県内の関係する市、こういったところと問題意識の共有を図り、具体的なことを検討進めてく、こういったことをしていかないと何も進まない話だと思っております。
ですから、こういったことに対して、千葉県に対応を要請し、どういったことをやってったらいいか、こういったことを対応とっていきたいと、このように思っております。
以上です。
[つまがり俊明議員登壇]◆つまがり俊明 議員 一言でいうと、非常にちょっと雑な計画だなというふうに思いますけれども、市民でも、当然都内通勤者が帰宅困難になった場合は、逆に都内の自治体にお世話になるのでありますから、お互いさまで、しっかり助け合っていくことが大事だと思うんですが、やはりこれは千葉県の責任のようですけれども、やっぱり千葉県、そういった会議に参加してるのは千葉県であって、市町村のほうで船橋はまだ参加……参加というか、メンバーではないということのようですけれども、やっぱり市町村から、その広域の避難の割り当てというのが明確でないということについては、さまざま疑問も出ているというふうに聞いております。しっかりと市町村一丸となって、千葉県のほうにしっかり仕切るように要請をしていっていただきたいなというふうに思います。
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