災害対策に関する一般質問を行ないました。

本日の一般質問では災害対策、防災に関する質問を行ないました。
私の質問の概要は次のとおりです。

増水する河川

Ⅰ、質問の概要(下線部が具体的な質問部分)

1、導入部

  • ラグビーワールドカップ ワンチーム、→ 主体性のある上でのワンチーム
  • 元サッカー日本代表監督のおかちゃんこと、岡田監督
  • 先日メディアのインタビューでこのような事をいっていた
  • 監督の指示を待って動くのではなく、フィールドで自分で考え主体的に動いていくチームが結果を出した。そしてオリパラを機にそう日本社会も変わって欲しい。というメッセージ
  • 不確実性の高いところでは主体的に判断し動くことが求められる。
  • それはまさに災害の時です。
  • 判断をするためには情報の質と量が重要です。
  • 災害・防災の質問に絞って伺う。

2、広報、情報発信について

テレビの情報は重要
  • 9、10、11月に行った市民の皆さんとの意見交換会で「自治体に期待することは何か」聞いてきた。
  • 一番は情報発信とのことでした。
  • 先番議員の質問があったように市の広報ホームページにアクセス過多が発生。告知ページは何とか表示できるがその先の添付ファイルやページにはアクセスができないという状況。
  • 特に台風19号時のハザードマップは深刻で、サーバーが処理できずエラーが多発する状況でした。
  • 私たちなりにできることをということで、ICTに詳しい友人がグーグルドライブにハザードマップをアップしてもらい、市のホームページを経由しなくてもそのリンクからデータにアクセスできるようにしてもらい、また市のホームページと同様の防災情報が引き出されるYahoo!やNHKの防災アプリを拡散しました。

①ホームページのアクセス過多の問題です。対策をどうしたのか。また今後どうするのか。SNSに逃がしていく方法を考えるべきではないか?

  • SNS発信の初動も遅い。市の情報発信自体がSNSでもホームページに誘導する形になっており、重くなることを助長していた。
  • 私は自宅近くに防災行政無線があり、台風15号の際には5時に無線がありこれは大変な事が起きているなと気構えもできて、大変有効だとおもいました。ただ先番議員も指摘していましたが、聞き取りにくいという話があります。特に台風の時は風雨でかき消される、雨戸など閉めてる訳ですから、余計に聞き取りににくくなったと思います。防災行政無線をどう補完するのかということが大切です。

補完の一つがネットであると思いますが、②船橋市オフィシャルSNSの活用が完全に後手でした。今後防災アカウントなどを採用する予定はあるのか。ネットに慣れていない方のための情報発信として、例えばジェイコムなどと提携して、船橋市近隣の防災情報ページを設けることは出来ないか?
これらせっかくやっていることが市民に知られていないということが課題なんです。そしてプル型(ホームページ)の情報発信だと、今回のようにアクセス集中して使い物にならなくなるので、③メール&プッシュ通知なら、アクセス集中を軽減できるかと。また紙も大事です。今一度、市と町会と市民の情報網を明確にして、紙ベースで配布して欲しい。いざという時の市の問い合わせ先を自宅玄関に貼っておくことで、情報難民化を防ぎ、普段からの不安感を和らげ、自分から情報を積極的に取りに行く意識を高められると思いますがいかがでしょうか?

3、小中学校・保育園の開園について

④保育園職員の安全対策の観点から休園を判断すべきではなかったのか?お隣の習志野市では休園の決断をしていましたね。またそのためのマニュアル作りが求められるのではないか。 

  • 行政の特性として、「ルーティン」がある。止める勇気を持っていただきたい。
  • 環境部では台風19号時に夜間収集を中止にした。命はかえってこない。働く職員さんも人間なんだから、安全を最優先するべき。
  • SNS上でもこんな状況で通勤は酷だという指摘が起きていました。

結果として不幸な事故は起きなかったが危険な状況で保育士が通勤するような状況があり得る。こういった状況を改善しなければ保育士不足も解消されないんじゃないですか?公立が休まなければ私立もなかなか休めない。そういったリードする立場にあるということも自覚いただきたい。

⑤教職員の方の安全確保の観点から千葉市も参考にマニュアルを考えてはと質問しようと思いましたが、先番議員が同趣旨の質問をされ前向きな答弁もありました。是非しっかりとすすめていただきたい。 

  • 小中学校のすぐメールが機能しなかった。業者サーバーに負荷がかかりすぎ。大事な時に使えない。

⑥保護者との連絡にLINEなどのSNSの積極活用を考えてはどうか? →総合教育センター

  • SNS怖がり過ぎではないですか?
  • 長野の後輩から聞きましたがTwitterの発信に対して救助へりが飛んで救助に結び付くということが起きる時代。長野県 台風19号でツイッターの救助要請収集 約50件救助につなげたということです。万能とは思いませんが、あまりSNSを怖いと考えずに日ごろから使いこなしていくことが必要だと思います。思い切って全庁横断的にそういった事に得意な若手を起用して、運用ルールや活用方法を考えてみてはどうかと思います。これは提案です。

4、避難所対策

⑦公民館の電源拒否のことです。停電地域の方が携帯を充電させてくださいと窓口で頼んだところ断られたということでした。現在、携帯電話は情報収集の重要なツールです。公民館でこういった事があったのは遺憾。どう考えますか? 

⑧先日ある県立高校の先生たちとお話をする機会があり、どこか他人事な感じでした。市内の県立高校のうち9校が避難所になるがどういった時に開設されるのか、県とは充分な連携ができているのか?

  • 県立の特別支援学校も福祉避難所になり得るのではないかと思います。学校ごとに状況は違うのかなとも思いますのであらためて見直しをお願いしたい。

⑨ゼロメートル地帯を多く含む江戸川区など江東5区では区外への広域避難が計画されている。実際に台風19号の際100万人を超える住民を対象とした広域避難の検討が初めて行われましたが、鉄道の計画運休などの条件から自主的な避難の呼びかけを見送ることになりました。行われていれば隣接する市川、船橋にも避難者が押し寄せたわけです。市外避難者数をどう見込んでいるのか、また避難所のキャパ(船橋25万人)は大丈夫なのか。

  • 非常にいいかげんな計画だなと思いますが、市民でも都内通勤者が帰宅困難になった場合は逆に都内自治体のお世話になるのだからお互い様でもある。まあこれは千葉県の責任のようですが。千葉県側に対して市町村から広域避難の割り当てが明確でない点について疑問も出ていると聞く。市町村一丸となって千葉県にしっかりと仕切るように要請していって欲しい。 

5、障がい者支援

公民館は福祉避難所にもなる

⑩要配慮者に対しての、災害時の対策、対応についてです。先番議員のやり取りの中で介護を必要とする高齢者への想定は一定程度されていると感じた。一方で障がい者に対してはいささか不安が残るのでこの点について質問する。まず訓練はしているのか?現実的なプランを持っているのか?保護者の皆さんに伝わっているのか。
要配慮者については、最寄りの小中学校→公民館などの福祉避難所→福祉施設と段階を経ていくわけです。福祉避難所についてもまだまだ課題がありますので、よくよく検証をお願いしたい。

6、アレルギー対応

⑪防災食のアレルギー対応や、アレルギー表示はどうなっているのか?防災マップにアレルギー対応防災食表示が欲しいという市民の声がありました 。

7、水のう

⑫簡単な形で作れるものを葛飾区では職員さんが開発して導入しているようだが、検討してみてはどうか?

  • 議員質問者35名のうち17名が災害をテーマにエントリー、約半数を超える関心事。今議会は防災議会といっても良い。

8、まとめ

私自身、今回の質問をまとめるにあたり、災害防災に関する意見交換会を9、10、11月に行い、大変高い関心が示されました。また被災した富里の友人のもとに鳶職の友人を連れて屋根瓦へのブルーシートはりのお手伝いを行ました。足は運べていないのですが、長野には県庁・市役所・NPOに後輩たちがおり様々な状況について教えてもらいました。そして友人たちから災害対策に関する多くの提案をLINEやメールや直接もらい質問をまとめました。私だけでなく多くの議員の皆さんも集めた知見を是非活用していただきたい。
以上。

Ⅱ、答弁の印象

危機管理の部長級である市長公室長が療養中のため、多くの質問をその上席である副市長に対応していただきました。災害対策については柔軟に取り入れようという貪欲な雰囲気もあり、良いことだと思います。今後の取り組みについて定期的にウォッチしていきます。

今議会では一般質問行った35名の議員のうち約半分が「防災」をテーマに

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」