本日9月6日に本会議質疑を行いました。
現在、コロナ対策の強化として補正予算が提案され、昨年度の事業を振り返る令和2年度決算が議論の俎上にあります。これまでいただいた多くの皆さんからご意見をもとに、14の質問を行いました。録画動画や議事録も後日公開されます。(9月6日以を目途に録画動画が公開→
[https://funabashi.gijiroku.com/g07_Video_Search.asp:title]
)ですが質問と回答の概要を次のとおりまとめました。
1. ワクチン接種について
(1)接種の進捗状況
- 予防接種費の補正予算が提案されているが、まず前提として船橋市のワクチン接種実績をどう捉えているのか。県内平均や周辺市と比べてどうなのか。
- 接種を開始した当初は、個別接種で予定していた週の接種回数に届かず、接種率が伸びない傾向にあったが、集団接種を実施したことや個別接種の促進策を行ったことで接種の加速化が図れたものと認識。
- 9月1日時点の本市における全年代に対する接種率は1回目接種が47.3%、2回目接種が38.5%であり、国が公表する同日時点の都道府県別の接種率で見ますと、千葉県は1回目接種が48.0%、2回目接種が37.8%。
- 同日時点の本市における65歳以上の高齢者に対する接種率は、1回目接種が85.1%、2回目接種が82.9%であり、千葉県は 1回目接種が89.0%、2回目接種が86.9%。
- 近隣市との比較においても同等程度に接種が進んでいるものと認識。
(2)ワクチン供給量
- 6月のワクチン供給量は人口に対する基本計画枠より少なかった。どうしてそうなったのか。
- 6月に供給されるワクチンを要求する5月中旬の段階では、その後も安定してワクチン供給を受けられる前提で判断をしていた。
- また、個別接種における接種回数が当初計画した予定数に達しなかったことから、5月中に供給されたワクチンの量が十分に在庫として残っていたため、在庫管理の観点からも、6月は必要とするだけのワクチン量を要求したため。
(3)ワクチン予約の困難さの要因
- 市民からワクチン接種の予約が取れないというご意見をいただく。なぜだと考えているか。接種券の段階的送付にも一因があったのではないか。
- 現時点においては全対象者に接種券を送付済であり、ワクチン接種の予約が取れない原因は、国からのワクチンの供給量不足であると考えている。
- 段階的送付は国の手引きにおいても予約時の混雑を避ける方法として示されていたことから、手法そのものは適切であった。
- 国が急遽6月中旬に設置した東京大規模接種会場において、対象年齢を64歳以下に拡大した際に、本市で接種券をまだ発送していない方から問合せがあった際はコールセンターで受付対応することで、約6,600人の方へ接種券を速やかに個別送付した。
(4)ワクチン予約の抜本的改善
- 予約の取りにくさも市民の皆さんの不満の一因ではないのか。一覧になっておらず、どこがいつから予約が開始されるのか明確ではない。見通しが立たないというのが不安や不満を増幅させている。何とか改善できないのか。
- 個別接種医療機関においても予約枠を制限している状況だが、月以降はワクチン供給量が増加するため、個別接種医療機関における予約枠も順次増加していく。
- 今後は市ホームページ等で、個別接種及び集団接種における予約開始時期を掲載するとともに、接種完了時期までの接種計画をお示しするなど、ワクチンの供給状況や接種計画の見通しについてできるだけ分かりやすく情報提供していくことに努める。
(5)集団接種再開の見通し
- 今回の予算では接種費用の積算はあくまで個別接種であり、集団接種会場の積算は含まれていないが大丈夫なのか。今後の集団接種の見通しはどうなのか。
- 国からのワクチン供給量不足の影響で集団接種の新規受付を一時停止せざるを得ない状況になっていた。本市への9月下旬までの供給量が確定し、10月中旬までの基本計画枠も示され、新規受付を既に再開している個別接種に加えて、9月末に集団接種を再開できるよう準備を進めているところ。

※本日9月6日夕刻、市の公式発表があり、集団接種会場の予約を9月16日(木)8時から再開(接種は9月26日㈰から)するとのことです。本日、質問したばかりの内容をブログにまとめている中で驚きましたが、関係する皆様の尽力に心より感謝申し上げます。
(6)接種のゴールは
- 接種希望者を8割と見込んで接種完了するのはいつなのか。
- 国から必要なワクチンが供給されることが前提になるが、個別接種の実施及び9月末頃から集団接種を加えることで、国が目標とする11月末までには接種を完了する見込み。
(7)優先接種の現状

- 優先接種枠の中で学校の先生の目途は立っているのか。優先接種の対象となった職種の方々は充分受けられているのか。追加募集はどうなのか。
- 教職員等への優先接種については、再開後の集団接種の枠組みの中でどこまでの範囲で実施できるかを関係課と調整しているところ。
- 7月に優先接種を実施した職種についても、接種状況を踏まえ、再開後の集団接種の枠組みの中でどこまで追加募集できるかを検討しているところ。
(8)船橋モデルからの転換
- 個別接種を主とした船橋モデルは高齢者向けには良かったと思うが、今後も若年者に対してもこれを中心に行っていくべきと考えるのか。
- 現役世代になると、かかりつけ医がいなかったり、平日昼間に接種を受けられなかったりする方も多数いると想定されるため、個別接種だけでなく集団接種もバランスよく実施する必要があるものと考えている。
- 具体的には、休日だけでなく平日の夜にも接種を受けられる体制を整えることが大切であると考えており、利便性を考慮し、市内複数カ所で9月末から実施できるよう準備を進めているところ。
2. PCR検査など
(1)公費での頻回検査の現状

- 公費検査の対象は具体的にどの範囲で実績はどうなのか。また分析や傾向を伺う。
- 実施施設数は、4月から6月までと比較し、7月の実績は減少しておりますが、主な要因としては、ワクチン接種を行ったため、検査を希望しない施設が増えたことが挙げられる。

(2)公費検査を幼稚園や保育園へ
- ワクチン接種が済んだ職種では希望が落ちていると聞くので、むしろワクチン接種が行き渡っておらず、クラスターが頻繁に報告されている保育や同様に懸念のある幼稚園などへの検査支援にあてるべきではないのか。
- 高齢の方や障害を持つ方は重症化リスクが高いこと、市内での死亡者の高齢者の割合が高いことを考慮し、そういった方が多数利用する高齢者施設等を検査の対象施設としている。
- 重症化リスクが高いのは高齢者等であるという状況は、前議会において答弁した状況と特に大きな変化は無い。引き続き市内の感染状況、クラスターの発生状況、ワクチンの接種の状況等により、その都度判断。
3.昨年度のコロナ対策について
(1)自宅療養者に対する食料品支援
- 千葉県ホームページでは自宅療養者に7日間の食料品等の支援を行っており、柏・千葉・船橋市は対象外とある。船橋市は何も支援が無いのでしょうかという不安の声をいただいた。確かに船橋市ホームページを調べても食料品支援についての記載が見当たらない。市はこういった不安の声をどう思いますか。また、昨年度決算ベースでどの程度の実績は?
- 配食サービスにつきましては、疫学調査、健康観察を行う中で、療養者の生活上の困りごとを確認する中で、状況を把握し、必要な方には、翌日までには療養先であるご自宅までお届けする体制として取り組んでいる。周知が十分でなかった点が課題であると考える。
- 配食サービスのご案内も含めて自宅療養者の方が安心して療養できるよう、ホームページの自宅療養をおくる際のQ&Aの掲載など、よりわかりやすい情報提供を行っていく。
- なお、配食サービスは令和3年3月より開始しており、昨年度決算ベースでの実績は、1件、12,634円の実績となっております。
(2)学校への対策
- 市立船橋高校の2度目のクラスターが発生している。同じ学校が出るケースも多い。クラスター発生の学校に幅広い検査を行うべきではなかったのか。
- クラスター発生した学校等への検査は、疫学調査の結果や学校からの健康観察記録等や陽性者の所属する集団(学級、クラブ活動等)での活動状況から、必要な検査対象者を把握し、迅速に検査を行う。この検査結果に基づき、学校内での感染状況を評価しておりますので、必要な方への検査は実施している。
(3)学校への対策2
- 昨年度クラスターが発生した学校関係ではどのような対策の強化がされたのか。
- クラスターが発生した学校には保健所より健康観察の方法等を確認し、改めて指導しているところ。指導の結果、児童生徒・教職員の健康観察の強化に加え、有症状の時は、休ませる等の対策を徹底。対策を強化していたところではあるが、より一層連携しながら、感染拡大防止に努める。
4.総括的な質問

- 市民は今、非常に不安を抱えています。市長からコロナ対策に取り組む、市民を守るんだという強い決意、メッセージを伺いたい。
- 市民の命と生活を守る、影響を受けている事業者を支えるということを基本として取り組む。医療については船橋医師会と連携し保健所が中心となって、引き続きコロナ専用病床の確保など進めていく。コロナ専用病床の増床、酸素ステーションも整備をしている。
- ワクチン接種については市民の皆さんに不安な思いをさせてしまい、申し訳なく思っている。今日議場でいただいた提案を踏まえて、改善を図っていきたい。
- 医療体制については昨年よりも厳しい状況であり、99名の方が亡くなられたことにご冥福をお祈りします。市民をしっかりと守る、救える命が救えないということがないように、しっかりと覚悟を持って対策に取り組む。
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