公民館、体育施設利用料の値上げ・改定 2日目

本日も10時~17時ころまで休憩をはさみつつ、約6時間の集中審議。
本日は教育行政のトップである教育長も委員会に出席いただきました。
内容としては、

1、委員の主な意見

  • 市外料金は施設によって1.5倍だったり、1.8倍、2倍だったりするが、なぜバラバラなのか。よくわからない。
  • 千葉ジェッツがアリーナを占有しすぎではないか。
  • 料金値上げとセットでポジティブな事をどれだけやるのか。
  • 健康のためにも運動をやろうというのに矛盾をする中身ではないか。
  • 他市で比較対象としている施設が適当なのか。西白井公民館は複合センターであったり、本市の公民館と性質が異なるのではないか。他市比較は適切か?

2、行革努力は尽くされているのか?

特に自動販売機設置費用の関係の議論は、はっとさせられました。

  • 公民館における自動販売機。そもそも行政財産使用許可をして貸付料を0円にしているところと、貸付料をとっているところがあるが、どのような理由なのか。
  • 値上げ以外の収入確保策は十分なのか。例えば自動販売機設置費をなぜ取らないのか。年間110万円になるところもある。
  • 行革努力が充分か。公民館のうちどこが、設置費用をとっていてとっていないのか、どの法人が扱っているのか、
  • なぜ毎年の継続許可の時に再検討しないのか。
  • 公益性が高い団体であるからといって無料で場所貸しをするというのは違う。団体の安定的な収入を図るのであれば直接補助金という形をとるべき。

3、つまがりの委員会での発言の質問

  • 利用料金を見直すことを一概に悪いとは思っていない。市幹部の皆さんと市議の間でなぜこれほどまでズレが出るのか。皆さんは矢面に立たない。指定管理や若手や非正規の職員さんが矢面に立つし、私たちも同様。市民に説明する当事者意識に差がある。
  • スポーツ健康都市宣言をした本市として体育施設の利用料の基準を2倍にするのは大きな政策転換になる。
  • W杯、オリパラ、健康と運動は重要でスポーツ施設の利用料を上げるのは時代の流れと逆行するのではないか。
  • 値上げをしても使ってくれる人は使ってくれるでしょと言わんばかりの市の姿勢は不信感を招く。
  • 公民館利用者のうち有料は25%、半額は50%、免除は20%程度。減免や減額といった特別な軽減措置への再検証が行われていないことは問題。
  • 行田運動広場は空き時間に無料で利用されるケースがある。受益者負担の原則からすれば問題があるのではないか。

4、所感

政策は比較検討してその上でこれだとあるべきであり、利用料の見直しはその他の改善努力が払われた上での最後の手段であるべき。利用料金改定という手段が目的化してしまっているのではないか。他の手段が充分検討されていないのではないか。

令和4年度には予算が組めなくなるという説明がある一方で危機感を感じて値上げに踏み切ったのか疑問である。これまで利用者、稼働率を上げるという努力がどれだけなされたのか、充分でなかったのではないか。行革には順番があると思う。

特に公民館などにおける自動販売機設置費用をとっていなかった件で今回明らかになった。値上げの前に収入確保の自助努力がどれだけなされているのか疑問。

厳しい財政状況の中、人事院勧告とはいえ、職員・議員・市長らの報酬・手当を初年度5千万円、次年度1.1億円ずつ上げていくというのは市民の理解が得られないと思う。まずは市のリーダーたる政治家・幹部職員こそ姿勢を示すべきではないか。

今後は来週11、12日に引き続き委員会の集中審議が行われます。

他の「市役所・公民館・図書館」記事一覧

ご意見をお寄せください
つまがり俊明の政策・実績はこちら

この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」