10月30日、文教委員会の視察にて大阪市に伺いました。
本市でもさらなる導入が期待される、スクールロイヤー(弁護士さん)、外部の部活動指導員、スクールサポートスタッフについてです。現在先生たちの負担軽減は大きな課題、子供たちと先生が向き合える時間をつくることが大切です。
以下、ヒアリングしたメモです。
所感としては、いずれも効果はあると思いますが、先生たちの長時間労働の解決にはつながっておらず抜本的な対策が必要だと思いました。スクールロイヤーについては医療福祉分野との連携がより重要になりそうです。それだけ抱えている方や病んでいる方も多いということでしょうか。
部活動指導員については先生方が部活をどう捉えるのかという根本的なところでブレーキがかかっているように思います。
スクールサポートスタッフは色々な工夫の余地がありますね。今後他の自治体も調べてみたい。
以下ヒアリングしたメモです。
スクールロイヤー
- 平成17年度から児童虐待に対応するチームとして医師、弁護士などで対応
- 平成25年度に児童虐待だけでない対応チームへ拡大
- 平成31年度から制度を本格実施。担当弁護士8、スーパーバイザー1
- メールや電話で指導主事を通じてアドバイス、研修の実施
- 代理人や顧問弁護士ではない
- 児童虐待以外や保護者対応で苦慮するケース(居座り、頻度の電話、威力業務妨害)、いじめなどに対応
- 弁護士さんは子供の権利委員会の人から抜擢、経験豊富な方が多い。
- 昨年度45件、40回は弁護士が来て欲しいとの要請 →今年の累計 派遣が14件(4〜9月)
- 困難ケースは弁護士、医師、臨床心理士、社会福祉士などチームで医療福祉的なアプローチでの関与
部活動指導員について
- 149部活に配置したが全部活の数%ほど
- 効果検証をしており顧問教員の負担軽減の好意的な評価88.3%。
- 生徒からも評価されている
- 一方で部活動も教育の一貫という先生もいる
- 15〜18時、大学生確保が課題。
- 2,500円/時給、年齢層は平均40才前後
- 1500円、1回3500円
- 大阪市の小学校は部活動指導無し
スクールサポートスタッフ
- 現在、小学校48校55名、中学校17校20名配置。最終的には小学校289校、中学校130校の全校配置を目指している。
- 1,000円/時給であるが校長と話し合い柔軟な働き方できるので人手不足は無い。
- 現在の配置の目安としては小学校月30時間の平均残業時間を超えているところ、中学校月45時間を超えているところで、一定規模以上の学校。
- 学校を経験している人が多い、保護者も校区外で採用
- 授業中の印刷サポート、インターホン・電話対応が大変助かる。まだ何をお願いして良いのかわからないというものも多い
- 配置校は喜んでいる
- 長時間勤務解消につながっていないが先生が生徒に向き合う時間は増えた
- 教頭補助、生活指導補助(警察、教員経験者)、SSW、学びサポーターなど多様なサポートを行っている。
- 学校長と当人の相談で働き方を決められるが、会計年度任用職員に移行してからは今後大きな課題であると思う。