初のオンライン小中高校生議会見学会・意見交換会


10月25日(日)に船橋市議会小中高校生議会見学会・意見交換会を行いました。
議会のことを知ってもらおうと毎年広報委員会が主体となって行っています。小学生は12回目、中高生は4回目と積み重ねてきたものですが、今年はコロナ禍の影響もあり、初のオンライン開催となりました。

通常は8月に行うものを慎重な議論と充分な準備を行う関係で10月に開催しました。初めて試みであり、参加者がどれくらいなのか心配していましたが、100名を越える申込みがあり、当日は93名の方が参加されました。

参加された皆様にあらためて感謝致します。また、議論・準備・当日運営と重ねてきた広報委員の皆様、また支えていただいた議会事務局そして議長に御礼申し上げます。

1.概要

1コマ40分、合計6回で毎回次のような流れで行いました。

  • 議会の役割のスライドの説明(10分)
  • 施設見学の動画を放映(10分)
  • 市議との意見交換会(20分) 1議員につき最大8人の少人数型

私は10時、13時の小学生の部と15時の中高生の部を担当しました。
議会の役割のスライドの説明は以前までは正副委員長が担当していましたが、全員野球ということで、他の広報委員の議員の方に担っていただきました。

当日の様子は「みんなの船橋」さんの取材記事が分かり易いです

10月25日(日)に開催された「船橋市小中高生見議会見学会・意見交換会」初のオンライン開催舞台裏を取材した犬 | マイク犬ジョンのあんな船橋こんな船橋

2.いただいた感想概要

今、約40件のアンケートの回答をいただき、ひとつひとつ読んでいるところです。
印象的だった感想として次のものがあります。

  • ほとんどが行ったことが無い、見たことが無い
  • 議会だよりもほとんど読んだことがない
  • きっかけは、学校で配られた案内チラシを見て面白そうだと思ったから
  • 議員さんが怖い、厳しい人と思っていたけれど思ったより親しみがあった
  • お父さん、お母さんも一緒に参加。
  • 事前に質問募集して欲しかった

小中高校生ですから、ほとんど議会にアプローチした事が無いというのは当然かもしれませんが、日頃から市議さんなど政治が身近なご家庭というよりも、日頃政治と距離のあるご家庭が申し込んでいただいたのではという印象を持っています。学校で配られた案内チラシというのも参加者の安心感というか、申し込むハードルを下げています。

そしてお休みの日にわざわざ参加するわけですから、やはり「楽しそう」という事が大切です。学校で勉強しているからといった動機の子たちもいましたが、議会に関心を持ってもらうためには、主権者教育など堅苦しい言葉よりも、ある種のエンターテイメント感があることが参加につながることが伺えます。施設見学の動画のクイズが好評だったこともその事を裏付けています。

政治の話がタブー視されたり、議員の不祥事で近寄りがたかったり、といった雰囲気なのでしょうが、私は議員さんの傾向として営業職のような親しみやすさ、コミュニケーションのうまさがあると思います。自然な形で接触の機会があれば、政治が身近になり、政治への信頼や投票率のアップにもつながるのではないでしょうか。

グループの意見交換は意識的に少人数にして参加型にしたのはおおむね好評でした。申込時に事前に質問や聞きたいことを書いてもらうのは、その通りだと思い改善したいです。また盛り上がらなかった時の、話のテーマをいくつか、運営側で用意しておくことも大切かと思いましたが、私の見る限りでは概ねどのグループも時間が足りないほど盛り上がっていました。

素直で、時にドキッとする質問も出る意見交換会

3.まとめ

オンラインでの実施にあたって半年以上広報委員会で議論を重ねてきましたので、無事終わって広報委員長としてはほっとしています。昨年も子供達とやり取りする時の議員さんの普段以上の活き活きとした素の姿、そして子供達の意表を突くような質問と笑顔で、ほんとうに良いイベントだなと思っていました。

無事終了したところを石川副委員長と。副委員長をはじめ広報委員の皆様の働きに感謝

今年はコロナ禍の中でも何とか続けたい、私がやりたいという以上に参加していただく皆さんにとって良いものであるという信念でのぞんできました。オンラインという形を変えて実施でき、100名弱の参加をいただいたことに充実感を覚えます。

オンラインがすべてではありませんが、オンラインだから参加しやすかったというご意見もいただいています。是非来年度の実施はオンラインとリアルと両方のハイブリッド型にできたらと願っています。

あるお子さんから意見交換のグループワークで「議員として仕事をしていて一番大変な事は何ですか?」と聞かれました。「自分と意見が違っても他の議員さんの意見に耳を傾け尊重しつつ、方向性を決めていくこと」と答えました。

オンラインでの実施については様々な議論がありましたが、委員長として丁寧な議論を心掛けました。何故なら多数が必ず正しいとは限りません。そして誰もが間違いを犯すので異論はチェックし、思考を深めるきっかけになります。そして、それぞれの議員は2000人を越える市民の投票を得た代表であり、他の議員の意見を尊重しないのは市民をないがしろにすることになるからです。

広報委員長の任期は来年3月までとなりました。一方的な広報から広報広聴へという意識でやってきましたが、コロナもあり高校生への出前授業を学校側から了解をもらっているのに実施できなかったことなど、やり残した事も多いです。

残り半年ですが、今集計中の市民アンケートの対応、分析をしっかりと行い、市民の皆さんが何を求めているのか、議会とのズレはどこにあるのかを検証していきたいです。市民の皆さんと広報委員の皆さんのご意見を活かして、少しでも身近に船橋市議会を感じてもらえるように取り組んでいきます。

残り半年の広報委員会もより活発に!
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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」