熊谷俊人千葉市長の講演概要「コロナと子ども達」

各種報道によれば、いよいよ熊谷俊人千葉市長が千葉県知事選挙に向けて出馬表明をされるようですね。
いち千葉県民として歓迎したいと思います。千葉市で実績を重ねてきた実務能力に期待です。

さて、先日熊谷俊人千葉市長をゲストにオンラインお話し会を行った内容をあらためてblogにまとめました。「コロナと子ども達」がテーマです。70名を越える皆様にご参加いただき、大変活発なご質問・ご意見をいただきました。

詳細はこちらの動画(https://youtu.be/scQ0JmS8pAc ※6:16から熊谷市長のお話し・意見交換)
をご覧いただければと思いますが、少し印象に残ったことを書き記します。


1.双方向性のやり取りの大切さ

今回主催したスタッフ側は以前より対話ミーティングを大切にしてきました。一方的に伝える講義ではなく、多様な意見を含めて双方向のやり取りを行うことです。

今回のお話し会でも熊谷さんから、「こういった対話集会ができるのが嬉しい」という発言がありました。「直接民主主義が理想だが、現実にはできません。しかし、SNSをはじめとしたテクノロジーの向上によって理想に近づいている」という趣旨の発言も印象的でした。

答えをひとつにしたり、一糸乱れぬというのが効率的でしょう。
ですが私達の社会は多様な背景により成り立っています。
双方向の異論を含めたやり取りから結論を導くことがイノベーションを生むでしょう。

そして、多くの人が関わる議論であるからこそ、納得感も出るし、大きな間違いの無い結論が導かれるのではないでしょうか。
千葉県のあちこちで対話集会が開かれることを夢見たいです。

2.やった事を検証する姿勢が大切~3月の学校一斉休校を例に~

熊谷さんからも「3月の一斉休校はやり過ぎであった」という指摘がありました。まだコロナの脅威の実態も分からない中とはいえ、感染者が出ていない自治体までが一斉休校し、子ども達に大きな影響を与えました。

誰が悪いとかではなく、やった事をやりっ放しにせずに、起きたことを失敗も成功も含めて、振り返るというのが未来への責任でもあり、過去から検証し学ぶということが求められています。

3.上位下達ではなく現場第一へ

千葉市では農山村留学といった分散型での修学旅行を実施します。これは一例ですが、感染防止と子ども達の学びの保障、社会経済活動の持続をどうバランスをとって進めていくのかが大切です。

熊谷さんから「エイズの時にもアフターエイズといって劇的に世の中が変わると言われたが、アフターコロナ時代は来ない。大切なものは変わらない。これまでも課題になってきたことへの取り組みが加速する」という指摘があり、納得でした。過去現在未来という時間は断絶するものではありません。コロナによって劇的に世の中が変わったというよりも、良い面も悪い面も顕在化した加速化するということでしょう。

オンライン教育しかり、教育格差しかり、学校の多忙化しかりです。
昨年の房総半島台風、そして今年のコロナ対策でも千葉県の対応のまずさが明らかになりました。私は神奈川県庁で行政マンとして県内市町村ともやり取りしていました。神奈川県内には独立が高く能力の高い自治体が横浜市、川崎市、相模原市をはじめたくさんあります。むしろ、県は引っ込んでいてくれという雰囲気があり、とても頼もしく感じました。そして埼玉県、神奈川県、千葉県という三県会議というもので千葉県とも接していましたが、残念ですがその頃から権威的であったり課題を感じていました。台風やコロナで突然まずい対応になったのではないのです。

基礎的な市町村がしっかりやっていれば住民の生命、財産は守れる、まして中核市船橋であれば県に頼らずにできると考えていました。ですが、市町村がやることにブレーキをかけたり、ハードルになるようでは存在意義すら問われます。市町村や住民がやることを後押しする姿勢こそ必要であり、千葉県の改革も待った無しでしょう。

科学的な分析や過去の検証、衆知を集めていこうという姿勢、政党の枠にとらわれずに県民本位で動いていく姿勢に大いに期待したいです。県知事選挙を通じて、県民ひとりひとりが私達のふるさとの事、地元の未来を考え、話し合う素晴らしい機会になったらと願います。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」