8月22日㈮、第1回船橋市青少年問題協議会が開催され、議会代表の委員の一人として参加しました。この協議会は青少年の指導、育成、保護及び矯正に関することを調査審議する会議体です。
委員は、議員、警察関係、児童相談所、学校関係者、民生児童委員、保護司会、スポーツ協会、PTA連合会など多様な団体から構成されています。
3、4、5月は臨時休校中の子供達の様子、そして学校再開後の状況について教育委員会、PTA連合会、船橋地域若者サポートステーションから報告がありました。
1.学校休校中の状況
- 4月は感染経路不明者増えている段階であり、分散登校も検討していたが、国の緊急事態宣言を受けて、臨時休校とした。
- 臨時休校中には、保護者・児童から学習の遅れや生活リズムの乱れを心配する声が多く寄せられた。
- 休校による大きな影響としては、①学習の遅れ、②子供達・保護者の不安、③部活動の大会などの行事等の中止がある。
- 学習の遅れを取り戻すため、授業でやるべきこと、学校でやるべきことを精査。
- 心のケアに注力し、スクールカウンセラーとも連携。スクールカウンセラーへの相談自体は目立って増えていないが、不登校に関する相談は多くなっている。
- 安易に行事を取り止めるのではなく、縮小して実施など工夫をするように検討中。最終学年については特に代替行事ができないのか、各学校で検討を進めている。
- 修学旅行についてはやむなく中止。宿泊を伴う事業は中止となっている。
- 体育祭、音楽祭は実施の仕方の工夫を含めて検討中
- 8月中にオンライン授業の実施方法について職員研修を進めて、オンライン授業の拡大に向けて準備中
- 小中の新1年生については、5月中に三者面談を行うなどの特別な対応を実施
2.学校再開後の状況

- 7月に入り、二宮小・市場小で児童の感染確認が行われ、約1週間の臨時休校を実施
- 学校における感染症対策マニュアルを配布、ホームーページにアップ。学校生活における感感染予防策や消毒の内容になっている。
- 給食についても中学では食堂で集まっての食事をとらない、小学校でも配膳に工夫するなど対策を実施している。
- 濃厚接触者の場合は、2週間の経過観察として学校を休校してもらうようにしている。
- 不登校はコロナに限らず、増加傾向にある
3.PTA連合会の活動状況
- ひまわり100当番やバレーボール大会、研究大会も中止
- 広報誌の作成も役員のみで実施。
- 各学校の本部役員も精神的に苦労しており、本部の活動まで対応ができないという状況
- 11月以降の活動については未定。活動の縮小傾向が続くことを懸念している。
- 子供達や保護者はコロナにかかることよりも、周りの子供達からどう見られるのかということを最も心配している。最初にかかりたくないという緊張感がある。
- 修学旅行がいけなくて泣き出す子が出る、大会やコンクールの中止で目標を失うという状況。
- 塾に通わせられないご家庭では学習の遅れの不安が大きい
- 子供達は外で遊ぶこともままならず、子供達の居場所がなくSNS利用が増えている。
- 親の生活不安に子供が敏感に感じている
- PTA、親だけでなく地域全体で子供達を見守っていけたら。
4.ふなばし地域若者サポートステーション(さぽステ)

- 地域若者サポートステーションとは、いわゆる引きこもりやニートなど働くことに悩みを抱えている15歳~49歳までの方に対し、専門的な相談、就労に向けた支援を行っている。
- 厚労省の委託事業で今年から15~49歳までが支援対象となっている。
- 相談室は2室から6室に増やし、フェイスシールドを着用するなどの感染症対策を行いながら実施。
- Zoom面談の活用。スタッフの在宅勤務の実施。
- 前年度比では相談件数は837名→751名など減少傾向にあり、支援が充分に行き届いているのか、頭を悩ましている。
- 就職につなげた実績としては全国4位であったが、今年度充分な支援につなげることができるのか見通しが立たない状況にある。
- 家の中で孤立、不安が高まらないように、Zoomでもつながるという事が大切。それが相談者の元気につながり、外出・相談へとつなげていただきたい。
5.つまがり所感
教育委員会から学校休校中と学校再開後の様子について、初めて体系的に状況を聞くことができました。これまではコロナ対応で突発的に起きたことを都度都度聞いていたので時系列で把握できたことは良かったです。
学習の遅れだけでなく、学校行事の中止や精神的なケアにも力を入れていることを確認できました。PTA連合会の委員の方からも修学旅行中止で泣き出したお子さんがいたという、とても心に刺さる訴えがありました。
大人以上に子供は辛抱しています。給食も無言、マスクも徹底し過ぎなくらいです。コロナだからしょうがないではなく、せめて学校行事は代替や縮小でも実施をしていただき、子供達のwithコロナ時代の努力に報いるべきです。
ふなばし地域若者サポートステーション(さぽステ)では電話相談も充実させてきているとのことでしたが、若者白書などを見ても10代、20代で一番相談しやすいのはSNSやメールです。
私自身も10代の相談者とLINEのオンライン電話でやり取りしていましたが、途中からLINEのチャット機能でやり取りしたいということで切り替えました。行間を読み取る力が必要ですし、誤解も生みやすいので正直電話以上に気を遣います。でも相談者のニーズに合わせていくことが大事ではないかと、自分の体験も含めて発言させていただきました。
さぽステでも今はメール等で対応する技術が未習熟なので今後の課題とのことでしたので、今後の取り組みに期待をしたいところです。