船橋の臨海部の可能性

皆様こんにちは。先日、所属する委員会にて、東京湾から船橋を臨む機会がありました。船橋の海は大切な地域資源です。この度、臨海部に関する船橋市の基本構想(たたき台)が発表されました。

船橋の海辺

船橋駅南口から南側には中心市街地や船橋大神宮、JR南船橋駅周辺には、ららぽーと発祥の地である、ららぽーとTOKYO BAYがあり、船橋港親水公園やふなばし三番瀬海浜公園などの海に身近に接するものがあります。ただ残念な事にこれらの地区や施設の連続性が欠けており、徒歩でまわれない距離にあります。そこで今回、これらの回遊性を創出するための基本構想が発表されました。

船橋臨海部基本構想

例えば、船橋市場-ららぽーと-サッポロビール園-三番瀬海浜公園を水上バスでつなぐこと(上図の青い点線)。レンタサイクルを整備して、JR船橋駅-船橋大神宮-船橋競馬場駅-ららぽーと-南船橋駅-谷津干潟自然観察センターをつなぐなどです(上図の緑色の線)。これによって、市外や海外からの観光のお客さんを呼び込んでいく可能性も出てくるのではないでしょうか。

南船橋駅周辺の可能性

現在、南船橋駅前には4.5ヘクタール(東京ドーム1個分)もの広大な空き地があります。10年以上更地のままであったものを、船橋市が千葉県より譲り受けたものです。この土地に関する基本構想も発表されました。船橋の南部地域には福祉施設が不足がちであることから、特別養護老人ホームや保育園、文化施設、スーパーなどの商業施設、マンションなどが活用イメージとして示されています。

もちろん、これらはあくまで構想のイメージですが、こういった構想が事前にオープンにされてくることは意義深いことです。

つまがりの考え「魅力的な水辺は貴重な財産」

私はかつてさいたま市の方に「船橋は海があるんですか!千葉は海があって良いですよねえ」と何度も言われたことを思い出します。海は生命の故郷とも言われますが、人間にも本能的に海を恋する気持ちがあるのかもしれません。今秋も昨年に引き続いてふなばし三番瀬港祭りのやきそば屋さんをやらせていただきました。目の前に船橋港を臨み、多くのお客さんを乗せたクルーズ船が行き来するなど、とても清々しい一日を過ごさせていただきました。下水道整備や市民・事業者の方々の努力もあり、東京湾や海老川も以前よりだいぶきれいになってきました。62万都市だからこそ、水辺空間などの憩いの場、身近に自然回帰ができる場所が大切だと思います。

韓国ではソウル中心部に清渓川(チョンゲチョン)という清流を再生しました。世界的にも都市の水辺空間が見直されてきています。三番瀬海浜公園は砂浜もありますし、サッポロビール園周辺からの海の眺めも良いのですが、なにぶんアクセスが今ひとつです。国の許認可などもあると思いますが、既に千葉市では水上バスが就航されています。

南船橋駅前は市の土地となりましたが、1、2階を公共施設として、高層階をマンションとして整備するなど、市のみでなく民間と協力しながら施設整備を進めることが必要です。「限られた財源」、「民間を巻き込む」といった時代に合った観点での整備が求められています。


教えて!つまがりさん!

議員さんは視察に行きますが市政にどのように活かされているのでしょうか??

かつての議員視察には残念ながら物見遊山的なものがあり、全国的にも問題となった事実があります。しかし近年の船橋市議会での議員視察は公職であることを自覚し、真剣に行われていると体感しています。その地の先進事例をそのまま船橋でコピーをして成功するほど、単純ではありませんので、視察研修先の事例や人物からインスピレーションを受けることが大切だと思います。

10月末に市民環境経済委員会にて海外からの観光客の呼び込みをはじめとした産業振興戦略を中心に九州(鹿児島、熊本、久留米、北九州)に行って参りました。

私が最も感銘を受けたのが久留米市の観光戦略プランの行政らしからぬユーモアな名前やデザイン性でした。

久留米市は九州新幹線の停車駅ですが、博多⇔熊本、鹿児島間でどうしても通過されてしまう状況です。成田⇔東京間の船橋と同様です。2020年オリンピック、2019年ラグビーW杯と世界から日本にお客さんが来る絶好の機会です。派手な観光資源が無い船橋ですから、イメージ戦略も重要で、今後委員会にて視察の振り返りの機会がありますので、しっかりとまた議論を深めていきたいと思います。


つまがり事務所リレー日記

帆をあげて走り出そう!

船橋は東京のベッドタウンとして発展して来ましたが、ただ寝るために帰る場所ではなく、船橋市民であることを誇れる豊かさを感じる場所へと発展して欲しいと思います。

何かシンボルがあったらいいと思うのですが、私がイメージするのはカリフォルニアです。船を並べて橋にしたという市名の通り、美しいヨットがならぶマリーナ、海を望む多目的施設で休日を過ごしたり、住むには不便な人口減少地域も、手軽に利用できるゴルフコースやスパがあれば人が集まり、農園や牧場に寄って自然に触れて心も体も癒されます。

そんな未来を想像するとワクワクします。私は、この船橋で歳を重ねて素敵なおばあちゃんになりたいと思っています。ずっと住みたい街、魅力的な船橋を創るいいアイデアがありましたら、つまがりに聞かせてくださいね!


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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」