第2の待機児童問題~小1の壁:放課後ルームの待機~

小1の壁って何ですか?

この時期になると「保育園に入れない」という相談が増えます。船橋市でも1,101人の保育園の待機児童がいます(11月1日現在)。背景は労働人口の減少と共働き家庭の増加です。ですが小学生になったからすぐに手が離れるものでもありません。私の子どももそうですが、多くの保育園のお子さんが卒園後に放課後ルームに入ります。ここでまた第2の待機児童問題が起こるのです。2017年4月時点で船橋市では141人のルームの待機児童が出ています。

船橋市はどう対応しているのですか?

この12月議会に、市から提案があり、緊急にルームの増設をする方向で議論が進んでいます。10人以上の待機児が出ていた二和小、市場小、塚田小、飯山満小、坪井小です。これまでも、会派の議案質問でも取り上げてきたことですので、市の積極的な対応を歓迎したいと思います。ただ中野木小は今後も待機児が出る可能性があり、用地の問題がありますが引き続き対応を求めていきます。

いいことだとは思いますが、子育ては親の責任ですよね?

子どもの成長の為にもまず親御さんが関わるのが重要です。一方で私が子供だった昭和の時代と違って、家族像は様々です。女性の社会進出、労働力不足、終身雇用制の崩壊、非正規共働きの雇用の増加などによって、今や共働き家庭は6割を越えます。一方で様々な負担が増えて、少子化も進んでいます。船橋市も人口流入はありますが、出生数は右肩下がりです。元気な子供達の姿はまちのともし火ではないでしょうか?過疎のまちに足を運ぶ度にそう思います。社会全体で子育てを応援することが全体の利益になりますし、持続的な地域社会を創ることにつながるのではないでしょうか?

ハードが出来たからひと安心?

実はルームで働く支援員、補助員の方は534名の定員に対して75名が足らない。実に15%の人員不足です。保育士や教員資格を要する支援員の時給を昨年度から1,540円に上げました。(資格を要しない補助員は1,010円)
引き続き募集の工夫を図りますが、子供達のために是非多くの方の応募をお待ちしています。(担当:市役所職員課 0474362111)

平成29年度 放課後ルーム施設外観

熊本市議会で赤ちゃんを連れたとか?

う~ん。感情的にもとても難しい問題ですね。子育て支援を大事にしていこうというのはわかりますが、今、月9ドラマで地方政治を舞台にした「民衆の敵」がやっていますよね。議会=旧態依然というイメージで、対立や分断をあおらないか心配になります。

でも子育て支援は大事ですよね?

これは子育て支援と民主主義の価値観の話しだと思います。そして、それはどちらも大切なもので、両方がたつ形を考えるべきだと思います。仕事と子育ての両立や誰もが子供を育て易い環境をつくろう、ということは、人口減少社会になってようやく市民権を得てきました。ただ、市民が選んだ代表者による議会制民主主義も大切です。

議場はお互いを尊重して話し合う場

市民みんなが参加する直接民主主義はなかなか難しいので、選挙による代表者である議員が市民を代表して議論をします。激論もある議場では、お互いの意見を尊重する、また不要な混乱をもたらなさいように様々なルールがあります。例えば、議員以外の入場は議長などの許可がいります。市長も例外ではありません。また議員も傍聴者も議場に持ち込んでよいものが制限されています。欧州では赤ちゃん連れを認めているとの声も聞かれます。ですが立法者たる議員が今あるルールを横において、行うことはどうだったのでしょうか?個別の事情はあるかもしれませんが子どもか民主主義かというような選択では無く、両立をさせる道を探したいものです。


1/27(土)14時~つまがり俊明ミニ議会報告会in船橋のご案内

テーマ:船橋のごみ収集回数と有料化
場所:船橋勤労市民センター 第1和室
住所:本町4-19-6(JR船橋駅徒歩5分)
構成:
14:00~14:45 テーマに沿ってトーク・質疑
14:45~15:00 フリートーク
申込み:飛び入り参加、途中参加も大歓迎です。準備の関係上、お問い合わせページに記載の連絡先より事前にご連絡いただけると幸いです。

市民の投稿ひろば~こども食堂~

皆さん「こども食堂」ご存知ですか?最近はニュース等で取り上げられる事も増えてきました。子どもや親、地域の人に対し、安価に(時に無料で)ゴハンや団らんを提供する様々な取組みです。

全国的な広がりを見せていて、市内でも10団体弱のこども食堂が運営されています。ただこども食堂の継続的な運営はハードルも高く、多くは「月に数回」といった頻度での開催のケースがほとんどです。

私達チームカカワリは「こども食堂は毎日開催されることで本当に必要な子供達に届く」という想いの元、本町2丁目の飲食店の方々にご協力を頂き「毎日どこかでこども食堂」と銘打って、毎日どこかで必ずこども食堂が開いている「カカワリ食堂」という仕組みをスタートしました。

まだまだ周知不足で活動は道半ばですが、将来的には全国的なロールモデルも目指しています。船橋がスタートの地となるように皆さんに応援頂きながら活動しています。ぜひ一度お誘いの上カカワリ食堂にもお越し下さい!

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」