新型コロナ問題が子育て世代に与える影響@zoomミーティング

3月14日(土)地域のお母さんたちからの声に押されて、初めてzoomミーティングをしました。感染拡大防止のためリアルに集まれない。そこでスマートフォンでも参加できる簡易なテレビ電話システムであるzoomを通して、意見交換を図ろうというものです。

情報の変化が激しく不確かな噂も飛び交う中で先の見通しが立たないという不安の声が聞こえてきています。一斉休校をはじめ新型コロナの家庭や働き方への影響について、同年代である子育て真っ盛りの世代と悩みや意見を共有しました。

zoomミーティングには私の住む地元高根台中出身の市井さやかさんもゲストで参加してくれました。今日聞いたことを各方面と共有、働きかけていきたいと思います。皆さんの声をご紹介します。

1.zoomミーティングでの1人1人のリアルな声

(1)【市井さやかさん】
事務的に行政からいろんな指示が来てわかりづらい通知と休園の不安がある。
子どもは慣れてきているが、学校、行政が伝える情報が唐突ではないでしょうか。ご近所同士でもっと助け合えたらいいのに。日頃の子育ての問題点が顕著に出てきているのでは。

(2)【船橋市女性:中学1人小学2人幼児1人】
待機児童が多い地域で民間学童に預けており対応できるのか、値段を上げずに見てくれるのか心配でした。

(3)【船橋市女性:高校1人中学1人小学1人】
こどもがいるけれど小6以上であり影響は少ない。3人とも卒業進学のタイミングでこれから入学式をはじめ先が見えないことが不安。こちらから聞かないと入学式の情報についても出してくれない。中高生は外に出づらい雰囲気でストレスが溜まっている。

(4)【船橋市女性:中学1人小学1人】
離婚したい、子どもが家にいる、限界ですという声が上がっているのではないか。DVや子どもの虐待も心配。こういう時こそ仲良くしてもらいたい。

(5)【船橋市男性:小学1人】
妻もフルタイムなので在宅勤務を前提に家の中のことは慣れてきた。朝の電車がすいてきた、やろうと思えばできるのではないか。3.11と似たものを感じる。

(6)【船橋市女性:小学1人】
正直外出したくない。でも旦那は休めない。家族で大事にしたいものを優先したい。コロナ自体の怖さ以上のものも感じる。医療関係者として何よりも清潔にすることが予防と言いたい。

(7)【船橋市男性:小学1幼児1】
男性もお弁当をつくれば良いと思う。あるいは地域の飲食店と提携してルームのお昼を注文できればお互いに良いと思う。ウイルスとか3.11とか台風とか地域の力とひとのつながりの力があればと思うし、試されていると思う。もっとつながりができていればと思う。

(8)【船橋市男性:乳児1】
待機児童が多い地域でせっかく保育園が決まったのに4月から予定どおり入園できるのか、何ら連絡が無く若干心配。仕事の関係で本社がある都内の観光関係のお店は閑古鳥。経済が心配だ。経済と感染防止の直地点を。

(9)【船橋市男性:小1幼児1】
子供は勉強が好きではないので学校が無いとゲームにはまってしまう。早く始まってくれないかと思っている。小学生でもタブレット学習や自宅で学べる環境をつくって欲しい。

(10)【市川市女性:中1小1幼児1】
市内で感染した方が出ており学童も開設せずに一斉休校になった。2週間休んだあたりで生活リズムも変わり、食欲なくもどしている。辛そう。1週間こどもが家にいると精神衛生上良くない。校庭開放で友達と絡めると違うと思う。荒川区は感染者が出たら感染者が休むというインフルエンザと同じ従来のやりかた。コロナは一人でれば休校というのは少し保護者としては納得がいかない。

(11)【鎌ヶ谷市女性:高1人小2人】
卒業式がなくなってしまった。3日間位の猶予はほしかった。突然は切ない。

(12)【船橋市女性:小1人】
学童には入っていなかったが臨時に申し込んだ。子供はエンジョイしているようだ。卒業式も先日お知らせがあって来週となった。入学式はやるとなった。体験入学は中止となった。学習テストは?漠然とした不安がある。

2.その後のフリーディスカッションで出た主な意見

  • 3.11で身近なことを大切にしようとなったはずだった。変化に対するシミュレーションをしていくことが必要。
  • 10年前と比べて情報が取れる良い環境になっている。それを活かしていこう。
  • 声を聞いてくれる存在が大切
  • 政治だけにお任せするのではなく、人や地域のつながり、私達が個人として何ができるのかも大切。
  • 3.11の時に今までのことを反省しあらためてきたはずだが、やりきれていないものがあったのではないか
  • トイレットペーパーでパニック。自分の頭で考え抜いていくことが大切
  • 強制で封じ込めをするのか、市中感染を前提とするのか。その岐路にあると思う。
  • デイサービスの閉鎖や縮小が言われているけれど、廃用症候群になるというマイナスもありますね。
  • 介護の留学生がコロナ騒動を機会に地域の中で嫌がられている。民度が問われる。
  • 個人事業主、居酒屋さんはいっぱいいっぱい 

3.つまがりの所感

学校休校のショックを生活面では何とか乗り越えている(もちろん声を上げられない生活面でも困難な方もいる。そこへのアウトリーチも必須です)が、先の見通しに関する情報不足が不安を生んでいることが明らかになったと思います。あわせて子供達も大変なストレス化にあり、それを私達大人も理解していかなくてはいけないと思いました。

変化が激しい状況下では「当初出した方針が変わっていません」「大丈夫ですよ」というメッセージもとても重要だと思います。不安が混乱や不信の連鎖につながることを避けるためにも公的機関の情報発信の頻度を上げていくべきだと思います。

また逞しさも感じました。子供達のこと、仕事のこと、経済への影響など多様な不安を抱えながらも3.11を少しでもポジティブに捉える、3.11が地域の力の見直しや再生可能エネルギーなど社会の変化をつくったようにピンチをチャンスに変えていこうという意見に皆が勇気づけられたと思います。

政治の役割とは何か?政治・行政資源だけでは応えられない要望、希望があるのは事実です。社会が複雑化、意見も多様化、右肩上がりではない経済・財政状況、そんな時代です。だからこそ市民の悩みを受け止める役割、そして議論の触媒となって多くの人の知恵によって社会の課題に向き合っていく役割が求められていると思います。オープンガバナンスを目指し、どぶ板×SNSのスタイルで日々を積み重ねていきます。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」