金杉台中学校を令和5年度に統合の方針

昭和46年団地造成に伴い開校
統合先である御滝中学校。私の母校でもあります。

1.現状

 3月5日に教育委員会会議(※1)にて金杉台中学校を御滝中学校への統廃合の方針が決められました。現在金杉台中学校は1年19人、2年24人、3年15人、総計58人であり今後も減少が見込まれている。これを受けて今日の文教委員会に現状の報告がありました。
小規模化に伴う課題として次のことが挙げられている

  • 集団生活の問題
  • 教育活動・学習指導上の問題
  • 学校運営上の問題

※1 教育委員会とは教育委員会は、都道府県及び市町村等に置かれる合議制の執行機関であり、生涯学習、教育、文化、スポーツ等の幅広い施策を展開。首長からも独立しており政治的中立性を求められる機関。(文科省ホームページ
教育委員会制度について:文部科学省

2.今後の見込み

 統合に向けた3つの方針が示された

①「教育環境の向上と生徒1人1人へのきめ細やかな対応に努める」

  • 金杉台中の武道室、体育館、運動場を活用する
  • アンケートの実施や相談体制を整備
  • 不登校生徒の支援の充実のため拠点として金杉台中を活用

②金杉台中学校統合準備会を設置する

③統合は3年後の令和5年4月

3.委員会での主な質疑

  • 充分な情報公開や情報提供がなされていないのではないか。
    • 地域説明会の開催、地域の自治会連合会との意見交換会を積み重ねてくるとともに、保護者アンケート2回実施
  • お気持ちは汲みたいが、過去のどのように生徒を増やす努力をしてきたのか?
    • 過去に学区の見直しも行った。または部活動でも工夫をしてきたがなかなか下げ止まらない。
  • 金杉台小学校自体の学区も広げて金杉台小→金杉台中の流れをつくったがなかなか下げ止まらないという過去の努力も伝えて欲しい
    • 了解した。
  • 早く決めて欲しいという声もあるが意見交換は今後も継続するのか?
    • 意見交換は継続してやっていく
  • 「学区の見直しをして金杉台中の子供を増やすことについては多くの賛同が得られなかったと」と教育委員会議でも発言があった。少しこの部分を簡単に説明してもらえるか?
    • これから中学校に進む小学校の保護者の68%から「統合したほうが良い」という意見であった。

3月15日頃から録画中継で委員会の詳細が見ることができます。
船橋市議会会議録検索システム 委員会等記録の閲覧

4.私の所感

教育委員会議という市長部局や議会とは別の組織が今回の統合についての方針を示したものです。戦前の反省として政治の教育への関与の在り方は常に気をつけていくべきもので、教育行政の独立性について配慮しなくてはいけません。私達議員も慎重な発言が求められます。

その上で私としてはこの問題については次のように考えます。皆様からのご意見もお待ちしています。

  • これまでの生徒数減少への取り組みに成果が出なかったこと、未来の子供達への影響を考えると金杉台中学校の統合はやむを得ない
  • まず現在通っているお子さんたちへ悪影響が無いように対応をして欲しい
  • 不登校やグレーゾーンのお子さんなどへの特別な支援をして欲しい
  • 地域に明るいニュースとなるような跡地利用を図って欲しい
  • 今後も継続的に地域と意見交換を図って欲しい

過去のblog
船橋の教育振興基本計画と金杉台中統合のアンケート結果 – 船橋市議会議員 つまがり俊明 船橋一直線!
金杉台中学校に関する地域説明会@金杉台中体育館 – 船橋市議会議員 つまがり俊明 船橋一直線!

委員会で示された資料1
委員会で示された資料2
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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」