フードバンクに初めて伺いました。

「NPO法人 フードバンクふなばし」の船橋市金杉の事務所に伺いました。
公式WEBはこちら→http://fb-funabashi.com/deliver.html

賞味期限が近いが品質には問題がない食品・食材の寄付を集め、支援が必要な子育て家庭やこども食堂などに無償で提供します。今回はこども食堂でのご縁があり、前から訪問したいと思っていたところ、願いが叶いました。

1.コロナ禍で増える支援の申込み

支援を必要とするご家庭から申込みで1月1回1箱×3か月の無償送付を行っています。
ひとり親の支援を行う市の子育て支援部局の紹介から支援につながるケースが多いようです。

昨年は月25件ほどであったのが、月60件ほどになっており、コロナ禍の中でじわじわと生活が厳しくなっていることを感じているとのことです。仕事が無くなったお父さんが離婚もせずに蒸発した場合、ひとり親としての支援が受けられないなど、公的支援のはざまのケースのお話しも伺いました。

申込書はホームページからダウンロードもできます。

基本的にはこちらの申込用紙
食品を届ける|フードバンクふなばし
に記入して申し込んでもらえば、細かいことは言わずに支援の食材送付を行っています。

生活に困っていること、子育てに困っていることを相談する人がいない、あるいはどこに相談して良いか分からないというケースを何とか支援につなげたい。つなげるきっかけとしての食材送付とのことです。

支援先に送る準備途中の食材箱。この上にお菓子がのります。

送る準備中の箱を持たせていただきましたが、10キロのお米に加えて、調理しやすいレトルトカレーや中華丼、缶詰、麺類があり、男性でも簡単には持ち上げられない重さです。そして箱の一番上にはお菓子を入れています。

箱を開けるのはお子さんだったり、お子さんと一緒に開けるケースが多いとのことで、まず何より楽しんでもらいたいとのことでした。お子さんの年齢や人数に合わせて入れるお菓子も変えて、喧嘩にならないようにするとか。

2.民間の取組みの良さを活かしながら公的な支えも

基本的に寄附によって成り立っている活動

単に食材を届けるだけでなく、あったかさを届けて行こうというあたりが民間ボランティアの皆さんが行っていることが柔軟性と血の通った支援につながっていると思いました。民間の皆様の善意で始まった事業ですが、市としても各学校へのふーどばんくの紹介、子育て支援や地域福祉課との連携、公的助成などの関わりが始まっています。

持続的な活動のために市の関わりは大切なことです。一方で市の助成などが関わってくるとどうしても公正性ということで書類仕事が多くなり、活動の負担となることがあります。本来の活動の柔軟さを失わないように、しかし事業の発展・継続のために市との連携も図るという両立ができることが理想です。

3.1人の市民としても

金杉にある事務所兼食材倉庫

次のことを今後の課題と捉えているように感じました。

  • 食材ではお米やお肉類などのたんぱく源が不足しがち。
  • 子ども達の様子を最も知っている小中学校の先生達は必要性をどう感じているか。
  • もっと支援につなげるためのルートがないのか。

私も議会という枠にとどまらずに個人のネットワークで応援できることがありそうでした。
議会人として、1人の市民として、こういった活動を後押していきます。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」