市民と対話する開かれた議会に向けて

皆様こんにちは。駅に立ったり、地域や同級生の集まりに出ていますと、「船橋市議会は大丈夫か?議会改革はどうなのか?」といったご質問をよくいただきます。先日、子供議会見学会を広報委員会で開催し、私も委員の一人として参加しました。多くの方々が気軽に訪ねてきていただける議会を目指す必要があります。今回は議会改革と議員のあり方についてです。

千葉市議会などでは議員の定数が削減されたといいますが、船橋はどうなのですか?

6月に、千葉市議会では議員定数を54から50に削減しました。船橋市議会も定数は50名です。100万都市の千葉と60万都市の船橋が同じなのはどうなのでしょうか?

昨年の議会に引き続き、議員定数削減の条例が上程されました(定数50名から45名へ)。私は、3年半議会に関わってきた経験から45名でも議会は充分にまわせるということ、市民の気持ちに寄り沿うべきという点から賛成の立場から議会で議論していきたいと思います。市民の皆様のご意見も是非伺っていきたいです。

極論かもしれませんが、私は市民の半数以上の方々が議員は0で良いというならそれでも良いと思います。日本は民主主義社会ですから。例えば町村では、議会を設けないで市民全体で予算や条例を議論するというやり方も認められています。行財政改革、コスト削減という視点もありますが、何よりも市民の皆さんにとって議員の活動や動きが見えない、見えにくいということが問題なのだと思います。

全国で議員の不祥事がニュースになっています。

社会人として最低限度の常識のもとで、言動を行うのが当たり前のはずです。地方議員への不信感の高まりは大変危機的状況で、私も含めて議会人はしっかりと襟を正さなければなりません。一方で民主主義社会において、議員というのは勝手にできるものではなく、主権者である皆さんの手によって生まれています。選挙で選んで終わりではなく、議員がどのような活動をしているのか市民の皆さんが継続的に見守り、監視をしていく、意見を述べていくことも、必要ではないでしょうか。

ひとつ私が大変心配なのは、不行跡と見られる議員について議会に処分を求める世の風潮です。社会や地域は本来様々な意見を持つ人が存在します。それは議会も同じです。もし議会で多数を占める人が特定議員を失職させることが簡単にできたらどうなるでしょうか?失職された議員を選んだ人達の民意はどうなるのでしょうか?議員の選任については、住民2/3の署名を集めて信任投票を行うリコール制度や次期選挙で審判をするのが、民主主義の王道ではないでしょうか。

今、議会不要論も出ていますが約3年半、市議をやってみてどうですか?

議会は民主主義政治、国民主権・住民自治の要であるはずです。私も含めて議会全体が日常的に普通の市民の皆さんともっともっと意見交換、交流をしていくことが必要なのかなと思います。よく、サイレントマジョリティと言いますが、多くの良識的な市民の皆さんは政治から距離を置きがちで、そうした方々の意見をくみ取る取組みが必要です。そしてしっかりと襟を正すことです。

それから、保育園、病院、道路など個別の案件で市民相談をいただきますが、私は個別問題を解決するだけでなく、それらの市民相談は制度や運用の問題を改善するタネだと思って取り組んでいます。そこから市全体の利益として、どうしていくのかという全体利益を考えています。市民も、事業者も、市役所もまだまだ議員を、我田引水のパイプの役割として見がちであり、議会と市民の関係性をどう新しく作り替えていくのかが、大きな課題です。その新しい方向性は市民と対話をする開かれた議会であり、そのためには、どのような市民の皆さんでも参加できる、オープンな場で意見交換していくことだと思います。


8月29日(金)に、9月議会に向けた事前意見交換会を開催しました。テーマは、議会・行政改革、オートレース場などです。

参加者Aさん「20を越える議案が出て、定数削減など様々な動きがあることを始めて知った。驚いた。」
参加者Bさん「議員の不祥事が続いており、怒りを覚えていたが、民主主義なので選んでいる側である住民にも責任があるということを知って良かった。」
参加者Cさん「オートレース閉鎖は突然で、丁寧にやらなければ関係者は納得がいかないのではないか。」
参加者Dさん「競馬場も赤字なのに、なぜオートレースだけ閉めるのだろうか。」
参加者Eさん「オートレース場の跡地利用が気になる。」
参加者Fさん「市職員の給与が高いと言われている。」
参加者Hさん「船橋でも最近、外国人が大人数でたむろしていたり、不安だ。」

【つまがり所感】これまで議会報告会は何度も行ってきましたが、今回、初めて議会質問前に事前の意見交換会を行いました。やはり、事後報告よりも事前のもののほうが関心を持っていただけるようで20名近い方々に集まっていただき、多岐に渡る活発な議論が行われました。議会や市役所の身分の問題や不祥事などは市民の皆さんも比較的話題にしていただけるのですが、私達のまちをこうしよう!という、船橋に関する前向きなご意見をどのように引き出していくのかが、これからの課題です。議会・議員と市民の関係性をどう新しく作り替えられるのか、挑戦を続けていきたいと思います。


つまがり事務所リレー日記

団塊世代の飲み仲間

津曲君がこよなく愛するものは、酒と仲間と家族と故郷。酒を飲んでいる津曲君は、とても面白い。普段は言葉を選びながら市議の立場で話すが、いざ酒が入ると思ったことをストレートに話すただの気の良い呑兵衛になる。そんな気さくな彼に多くの仲間が集う。気取って偉そうな議員は付き合いづらい。勉強もしないで、屁理屈ばかり言っている輩は議員失格。世襲で努力もせずに当選を重ねている議員は勘違いの塊だ。特に船橋市議会は鼎の軽重を問われるレベルだ。その中で常に船橋のまちづくりを考え、政策提言し、実践しているのが、彼だ。議員の志として、それが当然ではあるが、周囲のレベルが彼を光らせているのかもしれない。最近は地方議員の不祥事が多発している。号泣不正議員、酒酔い運転議員、脱法ドラッグ議員、モラル完全欠如議員。選ぶのは私達市民だ。後で後悔しないよう民主主義に不可欠な有権者の目を鍛えていきましょう。


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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」