12月の船橋市議会定例会にて、介護・障がい者入所施設の外国人雇用を後押ししていくべきだという質問をしました。
その際に最も先駆的に取り組んでいる市内施設は社会福祉法人千葉県福祉援護会であると聞き、藤原にあるRosenに今回初めて訪問しました。
こちらの法人は、身体障がい者、高齢者、児童福祉と幅広に事業を展開されています。
同法人のスタッフは約600名で、そのうち外国ルーツの方は約60名となっています。今後も積極的に外国人職員を受入れていこうと、EPA(経済連携協定)など各種制度や市の支援制度を積極的に活用しています。インドネシアの方を多く受け入れており、他にもネパールやミャンマーなどからも受け入れを進めています。
現場でそういったスタッフの方と少しお話しさせていただきました。故郷では看護師をしている方、ご夫婦で働きに来ている方、永住を目指して働いている方、そして仕事の合間に日本語の勉強をしている方など大変な熱意をもって福祉現場に身を投じていることを感じました。
こちらの法人では仲介事業者を介さずに受入準備やその後のケアを行っています。宗教や生活習慣の違いで戸惑うこともあるようですが、長年積み重ねてきた自信も伺えました。
現在は高齢者・身体の障がい者の施設での受け入れとなっていますが、就労年齢人口の減少に伴い、どの分野でも福祉人材の確保は大きな課題です。今後は知的障がいや他の法人施設でもニーズが高まります。
自治体としても、EPAの補助に留まらず、地域の住まいや保育や学校や買い物など環境整備面でも対応が求められています。