成田市の社会福祉法人菜の花会「ゆめふる成田」を視察させていただきました。
ここは、自閉症や強度行動障害があり、自傷や他害行為が生じる方々が入所して暮らす施設です。
この分野では、2013年の県立袖ケ浦福祉センターでの虐待死事件が大きな衝撃を与えました。
複数職員による虐待が明らかになり、第三者検証委員会が設置され、センター廃止と利用者の地域移行が決定。
千葉県直営の障がい福祉施設の遅れが浮き彫りになった一方で、菜の花会のように先駆的な支援を続けてきた民間施の存在が重要視されるようになりました。
「ゆめふる成田」は、知的障害者支援施設「しもふさ学園」の一角にあり、老朽化と入居者の高齢化を見据えて整備されました。4棟8ユニット、全40室の個室はすべて入居者の特性に合わせた“スタイル40”の設計で、カラオケルーム付き、専用玄関付き、極めてシンプルな部屋など多様です。
職員が20回以上話し合いを重ね、長年の関わりを踏まえて、趣味や生活リズム、こだわりを反映した住環境をつくり上げたとのことでした。
全国から視察が絶えない理由は、建物の新しさだけでなく、一人ひとりの特性を深く理解し、暮らしそのものに寄り添う姿勢にあります。一方で、人材確保には苦労しており、成田空港の拡張に伴う周辺での求人増により人材流出の懸念もあることを聞きました。
今後、日本全体で働き手が減る中、福祉の分野でも人材のシェアリングや副業的に多くの人に関わってもらうことなどの必要性を感じました。


