「医療センター、新駅、海老川の治水について、つまがりさんはどう考えているの?」と聞かれることが増えています。よくやりとりをする内容をまとめました。

市民の命を救ってきた船橋市立医療センター

徹底した情報公開と積極的な説明が必要です。例えば、電気・機械系の設備事業者は概ね2027〜2028年度までは手持ち工事で手一杯であること、(2024年第4回定例会、病院局議案説明資料、2024年11月時点)、建て替え事業の入札が止まっている中で今後の見通しについて明確な市長答弁はなかったこと(2025年3月本会議質疑)、をどれだけの市民の方がご承知でしょうか?そもそも医療センターの建替えについては、市議会で濃淡はあれどもすべての党派会派が賛同の方向でした。医療センターにネガティブな目が向けられていることはひとえに積極的かつオープンな説明をトップが充分にしてこなかったことにあります。
市は令和4年の千葉県都市計画審議会において、委員に指摘されるまで浸水シミュレーションを作成していなかったことや、委員の質問に対し、答えに窮する場面も見受けられたこと、また、審議会の総意として「土地区画整理事業による海老川流域の治水への影響に関する検討を続け、住民に対し御理解いただけるよう、 丁寧に説明を重ねること」といった指摘を受けています。

の海老川

水門
医療センター建て替えは長年の課題です。3次救急、災害拠点病院として、船橋だけでなく東葛南部医療圏として、その機能強化は重要です。船橋市民のみならず、東葛南部医療圏にお住まいの方々の命と健康のために重大な責務を負っています。そのことからも、建て替えに係る合意形成は大切なのです。
移転用地については、浸水想定地域であることなど、心配のお声が届いている事実があります。一方で早期の建て替えを求める声があることも事実です。いずれも安全で安心な医療環境をつくっていきたいという想いは同じです。
工事事業者の受け手が難しいという状況は2028年度まで続くと市からも報告をいただいています。残念ながら建替えには時間がかかります。その間にあらためて必要な確認を行い、情報を公開、市民の皆さんとの丁寧な対話と合意形成を図ることが大切です。加えて、調節池と河川掘削の県事業と避難計画などのソフト対策も進めることが必要です。
説明と情報公開は充分であったのか、移転用地決定のプロセス、治水や安全性の確保、収支の見通し、財源確保と市民負担といった点です。
当初計画では新病院整備は約700億円とされうち半分は病院経営で残りの半分は市民負担となっています。市民負担と しては、市民1人あたりに換算すると約1,900円 / 年を30年間支払うこととされています(図表)。

今後費用が膨らむことを心配する声があります。費用のみをみるのではなく何に対する対価であるのか、つまり3次救急病院、災害拠点病院という市民の命を守る役割に対してどうなのかという視点が大切だと感じます。だからこそ、市民の皆さんへの情報公開とトップによる丁寧な説明が重要です。
つまがり市政ビジョン 市政が集めた情報は市民の共有財産
市が情報を集めるということの原資は税です。したがって、集めた情報は市民の共有財産であり、原則公開です。非公開になるものは個人情報に関するものなど限定的とされています。情報を出さなければ余計に不信や疑念を招きかねません。そして情報公開は民主主義社会の基本であり、良い情報も悪い情報も含めて、むしろより積極的に発信するべきです。