船橋の教育振興基本計画と金杉台中統合のアンケート結果

昨日行われた文教委員会にて

  • 今後10年間の船橋の教育の方向性を決める教育振興基本計画への議会・市民の意見とその反映
  • 金杉台中学校の統合についての保護者アンケート結果

が議論、報告されました。

1.船橋の教育2020~船橋の教育振興基本計画~

昨年12月15日から本年1月14日までこの計画の素案に対して市民からの意見を公募しました(パブリックコメント)。
また先月12月12日には文教委員会において同じくこの素案について委員から様々な意見が出されました。それに対する回答が2月5日の文教委員会で示されました。

第一印象として、意見をディフェンスするのではなく、可能な限り前向きに答えていこうという雰囲気を感じました。
こんなに委員会や市民の意見を反映したことは無かったのではないかとも思います。このような市の努力を歓迎したいと思いますし、議員冥利に尽きるなというのが率直な感想です。

私が特に指摘した

  • 不登校について「学校に登校するという結果のみを目標としない」
  • 中学校における聴覚障害の特別支援学級の増設→「通級指導教室の新設」
  • 市立船橋を特記すべき

についても満点ではありませんが、前向きに検討し現時点で反映できるものを反映していただけたと思います。

一方で課題としてはパブリックコメントへの市民参加の状況は、意見提出者10名、提出された意見数35件と、昨年よりは増えているものの寂しい限りです。
出されている意見の中には「小規模特認校」設置への意見をはじめ目を見張るようなアイデアも多く今後委員会でも検討、研究していくべきものもありました。
より多くの市民が参加しやすい形をつくれば、もっと多くの良きアイデアが集まったと思うと残念です。

計画策定の在り方としては、市役所内部や専門家だけで作るのではなく、粗々でも良いので早めに素案をオープンにする。そして議員や市民が手を入れていくのを前提としていくことが、これからの時代に沿ったやり方ではないかと思います。そしてそのほうが結果としてより良いものができると思います。

2.金杉台中学校の統合

金杉台中の保護者アンケートの結果について報告がありました。対象は

  • 金杉台小の児童の保護者1~6年生
  • 二和小や金杉小などの周辺小学校で金杉台中を選択できる児童の保護者1~6年生

で、対象者945人に対して725枚の回答と回答率85%ととても高い関心があることが伺えます。

全体としては統合賛成が67%を占めました。

回答率は85%

金杉台小に在籍する児童の保護者でも統合したほうが良いが45%と学区変更をして指定校変更はせず(存続)が43%と約半分が統合賛成となっています。

金杉台小と周辺小学校の内訳

特に周辺小学校では統合したほうが良いが77%と多数を占めています。
金杉台中を存続するために自分たちの地域の学区を変更するのはいかがなものかといった声も聞こえてきます。

教育委員会会議(https://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/keikaku/004/p022945.html)にもこの内容は報告され、今後統合の方向で進めていくべきとの意見が大勢を占めたとのことです。
2月8日(土)には住民説明会が開かれアンケート結果が報告されます。二和のグリーンハイツや金杉台団地の高齢化といった構造的な問題や船橋市境に位置するといった地理的な課題があり、これまでも様々な形で児童数の増加の取り組みがなされてきましたが、残念ですが結果が出てきませんでした。

いずれにしても当事者である子供たち、保護者の立場に立った視点が一番大切だと思います。
その上で仮に統合するとすれば、金杉台中に通うことを求める親御さんのニーズをきめ細かやに聞き取ること、そして跡地利用など地域への明るいビジョンをセットとして提示していくべきです。今後も注視していきたいと思います。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」