先日、船橋中央倫理法人会のモーニングセミナーで、千葉宮司ご夫妻から船橋大神宮の歴史や、普段は公開されていない客殿のお話を伺いました。今回、私も初めて客殿に足を踏み入れ、その重厚さと歴史に深い感銘を受けました。
船橋大神宮は「意富比神社」とも呼ばれ、延喜式にも名を連ねる古社です。古くから漁民の信仰を集め、かつての旧船橋町の中心的存在でした。現在の客殿は、船橋市立宮本小学校の前身である真名小学校の校舎を移築したもので、明治17年に着工し翌18年に完成。唐破風造の式台付き玄関、桁行10.5間を超える三室続きの座敷には神殿と祭壇が備わり、かつては結婚式にも利用されていたそうです。現在は一般公開されず、氏子の集まりなどに使われています。
細部には海と深く結びついた歴史が刻まれており、釘隠しにカレイやアサリ、ワタリガニがあしらわれ、床の間のウミガメはかつて船橋港で揚がったものだといいます。船橋が海と共に生きてきた土地であることを改めて感じる瞬間でした。
また大神宮の境内は最近、環境省・農林水産省・国土交通省から「自然共生サイト」として認定されました。新法「地域生物多様性増進法」に基づく全国201か所の一つで、境内を七つのエリアに分けて植生、鳥類、昆虫類、水質などを詳細に調査した結果、レッドデータブック掲載の貴重な昆虫も確認されています。
古来、日本は八百万の神々のもと、多様性を大切にしてきました。船橋大神宮の豊かな自然環境は、まさにその象徴のように感じられます。年始の初詣に、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


