民間でも人手不足、人材流出に悩んでいますが、船橋市役所も例外ではありません。
今回船橋市は転居、育児、介護などやむを得ない事情で退職した元職員を復職させる制度を導入しました。背景としては自己都合による退職者が過去最多になっていることにあります。
中途退職者は直近3年間で200人を越え、退職者の8割が20、30代の若手となっています。再採用制度の導入は県内初とのことで先駆的な取り組みです。
一方でなぜ自己都合退職者が多くなっているのか、働きやすい職場なのか、やりがいや成長を感じられるのか、ハラスメントなどの問題はないのかなど、待遇面だけでない検証も必要です。
特にこれからの若手は少数で引く手あまたです。成長を感じられるのか、あるいは自分の5年後10年後をイメージできるロールモデルとなるような上司や先輩がいるのか、そういった点も重要ではないでしょうか。
これからの管理職というのは労務やタスクの進捗を管理する役割というよりも、いかにチームのモチベーションを上げるか、必要な資源を調達しているかということが大事な役割になっていると思います。
また船橋市には常勤職員5,000人、非常勤の会計年度任用職員4,000人の人材がいます。非常勤の方の中には常勤職員よりもその職務に精通した方もいます。遠くではなくすぐそばに人材はいます。非常勤の方がのぞめば、より積極的に常勤職員に登用していくことも大切だと思います。