柏市の特別支援教育について【週刊つまがり動画配信 #156 】

支援学級設置で先行する柏市の状況について関係者と意見交換する機会がありました。平成元年に議会質問で取り上げましたが、その際に周辺市を調査しますと、柏市では小中学校への支援学級設置はほぼ100%であり、ニーズがあれば設置する、医療的ケア児についても受け入れの実績が既にあると聞きました。じっくりとお話を聞く機会をいただけたらと願っていましたのでありがたい機会となりました。


柏市は人口41万人、船橋市と同じ中核市です。市立特別支援学校はありませんが、小学校42校中知的支援級は40校、66学級、情緒支援級は全42校、94学級、難聴支援級が1校1学級に設置となっています。正規採用教員が147名、講師が14名で対応しています。

中学校21校中知的支援級は全21校、31学級、情緒支援級は19校、30学級が設置されています。正規採用教員が55名、講師が6名となっています。

担当教員の特別支援教諭免許保有率は小学校は34%、中学校は46%とのことです。第3次千葉県特別支援教育基本計画によれば、千葉県内の特別支援学級における特別支援教諭免許保有率は令和2年度37.9%(全国平均 31.1%)となっています。柏市内ではここ10年で支援学級を100クラス増やしたこともあり、専門性の確保については柏市でもまだ道半ばの状況にあると感じますが、量、選択肢の確保について先行しています。よく課題とされる支援学級を開設しても0人になったらどうするのかということについては、過去に手賀東小学校の1事例しかないが人員配置の問題だけで特に問題を感じていないとのこと、また年度途中の転級も認めており、通常級→支援学級、支援学級→通常級と柔軟に受け入れているとのことでした。お子さん、保護者のニーズに柔軟に対応している様子が伺えました。

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