二宮小学校の臨時休校・初のオンライン授業の様子

学校在籍の児童の陽性が確認され、7月7日㈫~10日㈮まで二宮小学校は臨時休校となっています。コロナの陽性確認による臨時休校は船橋市内初のことです。なお児童の学年などは非公開となっています。https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/korena/003/p082297.html

他校の保護者の方からも様々なご質問をいただいております。臨時休校の流れ、オンライン授業の実施、寄附プロジェクトについてお伝えします。ご家族のショックも大きいとお察しします。感染してしまったご家庭や関係する学校を責めるのではなく、支え合う船橋であたりたいです。

1.臨時休校の流れ

今回のケースも他県のケースと同様にまず大人の保護者の感染確認→保健所から教育委員会、学校に連絡→市幹部会議(本部会議)→校舎内の消毒と濃厚接触PCR検査に要する日数は休校(今回は4日間。学校規模や接触者数の状況ではそれ以上になるケースもある)→PCR検査の結果を見て学校再開か休校延長かを判断。

明治6年創設、創立120周年を越える伝統校です

2.初の双方向オンライン授業

国語、算数、図工、音楽と多彩な授業

6年生のクラスごとにZoomによる朝の会、そして授業が展開されています。国語、算数、音楽、図工と多彩です。当初は全学年共通の授業を予定していたようですが、先生方の授業をやろうという熱意で、リアルと同様にクラスごとの授業となったそうです。許可をいただき、短時間ですがその様子を見させていただきました。(撮影も許可を取っています)

音楽の授業は集音の関係で大変さもあったようですが、何よりも禁止されている合唱ができるということで先生も生徒も楽しそうに行っている様子が印象的でした。国語の授業では今まで何年も挙手をして発言したことの無い生徒さんが発言をしたことを、驚きと喜びの顔で話す先生の姿がありました。

いずれの授業も先生方はリアルと同様に授業を行えばよく、授業手法を変更するなどの負担は少ないものと見受けられます。画面の大きさと設定の関係で、25人までしか1画面で見られないので、機材のサポートの先生が画面をスクロールするといった形で全員の様子が見られるようにしていました。授業を行う先生とサポート役のもう1人とペアで行う形が円滑な運営のために必要だと感じます。

子供達の様子を見ると、詳しい子供がチャットで操作を教え合ったり、背景もサッカーチームやお気に入りのアニメなど、1人1人の工夫が見られます。塾でオンラインをしている子供達もいて、むしろ子供達のほうが慣れているくらいだとのことです。主体的学びといった点でも面白いです。

船橋市では一斉休校中に各家庭の通信環境の調査を行い、中3、小6では既にモバイルルーターなどを配布済みでした。また二宮小ではオンデマンド動画の配信も行うなど積極的な対応をしてきました。こういった事が休校後わずか1日で双方向オンライン授業を実現したことにつながったのでしょう。関係する皆様のご努力と子供達に向き合う熱意に心から敬意を表します。是非、この経験を他校とも共有していっていただき、コロナ対策だけでなくICT教育の普及発展につなげていただきたいです。

授業の様子の学校blogはこちらから→https://ninomiya.fc2.net/blog-entry-68.html

3.寄附プロジェクト

保護者や子供達が感染を恐れるのは病気のことだけではありません。いじめや差別そういった事につながるのではないかという声をたくさん聞いています。気を付けていたとしても感染してしまう事はあります。

政治や行政が全力で支援にあたるのは当然ですが、民間ベースでの支援のプロジェクトが立ち上がりました。頭の下がる思いです。
プロフェクトはこちら→https://www.infosta.org/news/funabashi-stopcovid19/

船橋パパ会、NPO情報ステーション、船橋人物図鑑といった皆さんが臨時休校した学校を応援しようというものです。多くの皆様が賛同、拡散していたただければ幸いです。

私はコロナと災害は似ていると思います。どちらも人知を超えるものです。そういった時に公的な支援だけでなく、ひとりひとりの血の通った気持ちの応援というのが被害にあわれた方々を癒し、勇気づけることと思います。災害時に募金活動やボランティア活動が広がるように、コロナでも支援の輪が広がることを願ってやみません。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」