学校再開した二宮小での人権教育の様子

臨時休校から今週学校再開をした二宮小ですが、子供や保護者の状況は落ち着いているということで、少しほっとします。人権教育を行うというお知らせをいただき、学校現場のお邪魔にならないように6年生の授業を見学させていただきました。

教室から見た校庭の様子。可愛らしいアサガオの鉢が所狭しと置かれています。

1.人権教育の時間

道徳の授業として1~6年生まで行われたものです。架空のお話として「○○店のうわさ」というものでした。私は高学年の授業を見学させていただきましたが、年齢に合わせて内容も変えているそうです。子供たちはしんと静まり返って真剣そのものです。(以下、・は先生、○は生徒の発言を抜粋しています)

あるお店でコロナに感染した人が出たというお話が授業の題材です。
  • 一週間前には何がありましたか?
    • 休校
  • そうだね。正直、かかったのは誰だろう?と思いましたか。
    • (ほとんどの生徒が手を上げる) 
  • でも先生先生、誰ですか、何年生ですかと聞いてくる人はいなかったですね。これはとても良かったと思います。
  • 皆さんはこの会話を見てどう思いますか?
    • Cさんがかわいそう、いじめられるかも。もし自分がそうだったらと思う
    • お店が迷惑する
    • お母さんが言っていることは確かでないかもしれない
    • 嘘かもしれない、デマかもしれない
    • 不確かでないことを噂することがおかしい
    • 差別、店が悪いわけではない
  • 噂をしているAさんやBさんにどういった声をかけたらいいか?
    • Cさんの気持ちになろう
    • 差別だからやめよう
    • 噂を言わない
    • 人生がだめになる人もいるかもよ
    • 嘘の情報かもしれないので勝手に思い込むのは良くない。
子供達は真剣そのものでした

最後に先生から、言うべき事と言わないで良いことを考えよう、おかしいと思ったことは止めるなど行動していくことにつなげていこうという話がありました。

その後、子供達の給食の様子も拝見しました。授業と同じように、皆が黒板に向かって一方方向で食事をします。黙動と言われるように、極力しゃべりません。食事をする時以外はマスクを外しませんし、食事の前はせっけんで手洗いをしています。大人よりもむしろしっかりとしているかもしれません。

静かに食べる給食

2.所感

子供達の元気な様子が見られて良かったです。かかってしまった子もかからなかった子も元気に通学してきて欲しいです。少数でしょうが、どこの誰だ、住所を教えろと電話をしてきた大人と比べれば、子供達のほうが余程立派な意見を述べています。出てくる子供たちの素直な意見はむしろ大人に聞かせたいものでした。

この学校では運動会やマラソン大会も工夫をして行う予定です。
何でも中止にすることは、子供達の「学びの機会」を奪ってしまうことにつながります。
残念ながら0リスクは無いのですが、感染リスクを下げて、出来るやり方を模索したいものです。

そしてもし不幸にして感染が起きても、誹謗中傷から、先生が、保護者が、大人が絶対に子供達を守るという強いメッセージが必要です。大人の姿を子供達もきっと見ています。子供に恥じない行動をしていきたいものです。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」