「行政改革における見直しの考え方」についてどう思いますか?

〇議会、委員会でも活発な議論が行われるのか⁉

今船橋市では今後の厳しい財政状況を踏まえ、行政改革案が急ピッチで検討されています。
具体的には次の3つの観点です。

  1. 民間活力の活用(運動場や公民館をはじめとした公共施設)
  2. 事業の見直し(市で独自に行っているものから63事業を抽出)
  3. 使用料等の見直し(公共施設や下水道など)

市民生活に影響が大きいものもあります。是非ご覧いただき行革レビューシートに関するアンケートに参加いただければと思います。
【行革レビューシートに関するアンケート回答フォーム】はこちら→
www.city.funabashi.lg.jp

〇行革レビューシートへのアンケートは9月18日まで

なぜ船橋で行革が必要なのでしょうか?

「船橋は競馬場もあるし儲かっているんでしょ」
「人口も増えているし行革必要なの?」
「無駄遣いがあるんじゃないの?」

といったご意見をいただきます。
船橋市では税収は増えているのですが、保育園・医療福祉に使う民生費が爆発的に増えています。そして集中的に行った学校耐震化工事や下水道事業の借金の返済の時期を迎えています。

また、長期的な構造上の課題として生産年齢人口の減少と高齢人口の増加は市の税収の鈍化と医療福祉関係支出の増大につながります。

これは市が出した将来財政推計ですが、近年数十億円規模のマイナスとなっており、貯金が100億円ちょっとなので、放っておけば令和4年には資金ショートするという推計が出ています。

〇令和4年に資金ショート?

したがって収入を増やすことと支出を見直していくことを同時に行っていこうというわけです。
総論には賛成いただいても各論では様々なご意見があると思います。私も同様です。

9月議会は昨年度の決算数値が出る時期であり、事業の費用対効果や検証が行えるタイミングでもあります。
9月11日の一般質問では行革レビューの内容について質問をします。皆様におかれてもご意見がありましたらアンケートのみならず私に直接でも結構ですのでご意見をいただければと思います。

ひとつ大変気になるのは長年右肩上がりの税収、人口できたことから、船橋市役所も市民も事業の見直しということに慣れていないと思います。

私も20代の頃に一担当者として、地方自治体が行う公営企業の事業の査定をして地方財政措置を付けるか付けないかを検討していました。
青くさい私は数字を見て事業の採算性が見込めないので新規事業中止をすべきと自治体の担当官に伝えたところ、ものすごい反発があり、後に省のトップにもなった隣のフロアの課長さんからいきなり呼び出しをくって、大汗をかいたことが思い出されます。
事業を廃止するのは大変な労力がいりますし、きちんとしたプロセスを経て関係者の納得感をどう得ていくのかという問題があります。

行政から見て合理的であったとしても、見直しの対象となればその価値を否定されているようなメッセージと受け取られる危険性もあります。
また頭では利用料の負担が増えるのはやむを得ないと思ったとしても、人情として色々な思いがあります。
それらを受け止めないでいきなりバッサリ決めてしまっては、大きな禍根を残します。

過去の良くない例としてごみ収集回数の見直しがありました。
市民の皆さんと一緒に考えて丁寧に進めていく姿勢が大切です。市民の皆さんも黙っていれば、行革レビューのままに進められるかもしれません。
是非それぞれの思いを伝えていただければと思いますし、その材料となるための情報発信を強化していきたいと思います。

もちろん市民の皆さんに負担を求めるのであれば、議員・職員自身がまず身をもって範を示すべきことは言うまでもありません。
当事者意識を持つことは決して楽なことではありませんが、議員も職員さんも市民の皆さんも一緒になって知恵を出し、汗をかいて、次の時代の形をつくっていけたらと思います。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」