先週、新たな内閣総理大臣に高市早苗衆議院議員が就任されました。高市総理は松下政経塾の5期生で、私にとっては大先輩にあたります。政経塾出身者としては、野田よしひこ元総理に続いて2人目の首相誕生となります。政経塾が大切にしてきた「真に国家と国民のための政治」の実現を願っております。
私が塾生だった約15年前には、高市さんが少子化担当大臣として私たち現役塾生15人ほどの前で講義をしてくださいました。懐かしく思い出されます。当時は大臣としての仕事や政策の話が中心でしたが、今では経済、安全保障からヤングケアラー問題まで、幅広い分野に精通した政策通として活躍されていると感じます。
特に注目しているのは、医療・介護の現場への補正予算による支援について言及されている点です。ご自身も介護の経験があり、現場の実情を理解したうえで政策に取り組むのではと、私たち介護・福祉の現場周辺から期待の声があります。
また、高市総理は社会保障について国民的な議論を深めたいと述べています。これは非常に重要なことだと思います。雇用や経済、そして次世代の育成をしっかり支えていくためには、社会保障や福祉をどのように持続可能な形で支えていくのか、国全体で合意をつくることが欠かせません。現場の努力だけでは限界があり、福祉事業者側にもガバナンスなどの改革が求められています。迅速な対応とともに、将来を見据えた社会保障・福祉の仕組みづくりが進むことを心から期待しています。


