皆さん、こんにちは。
電車やバスなどの公共交通を、誰もが使いやすくするために、国土交通省は駅の段差解消を令和7年度末(今年度末)までに100%達成するという目標を掲げています。
エレベーターやスロープの設置も進み、令和5年度末の時点で全国の駅の94.5%が段差を解消しています。
先日、都内へ出かけた際、山手線の浜松町駅と都営地下鉄の最寄り駅の乗り換えをしました。
都心部は再開発が多く、地下を含めた立体的な構造のため、駅の中も複雑で、まだバリア(障害)が多いと感じます。
そんな中で印象に残った光景がありました。
羽田空港のモノレールが発着する浜松町駅では、大きなキャリーバッグを持つ人が多く見られます。そこで、重い荷物を持って困っている女性に、見ず知らずの男性が声をかけ、代わりに荷物を持って階段を下りる姿を、短い時間に2度も目にしました。
特に大江戸線の駅は地下が深く、階段も長いので、その優しさがより際立って見えました。荷物を持ってもらった人の明るい笑顔と、手伝った人の爽やかな様子が印象的でした。
最近は「迷惑かもしれない」「不審に思われるかも」といった気遣いから、他人に声をかけづらい時代になっています。
でも、ベビーカーや車いすの方など、ちょっとした思いやりの言葉や行動があれば、私たちのまちはもっと住みやすくなるのではないでしょうか。
「少し手伝いましょうか」「ありがとうございます」
そんな言葉がもっとあふれるまちであってほしいですね。


