いじめを減らしていくためには

皆様、こんにちは。H25年9月に国でいじめ防止法が施行されました。市ではいじめ防止法のガイドラインといえる「提要」をH25年11月に定め、一年が経ちました。全国的にも取組みが強化される中で、私たちの船橋のいじめの現状についてお伝えします。

いじめの定義って難しいですよね?

かつてはそう言われていましたが、いじめ防止法の制定によって明確になりました。「いじめ」とは、生徒が他の生徒の行いによって、心身の苦痛を感じるものです。

個々の行いがいじめに当たるか否かは、いじめられた子供の立場に立つこととされています。したがって、周囲がいじめと感じていなくてもいじめられた子の視点で考えていこうという点が画期的なわけです。

私自身は小中高と地元の公立学校にお世話になり、先生や同級生にも恵まれ、学校に行くのがとても楽しかったと記憶をしています。しかし最近私のまわりでいろいろな人からいじめの辛い記憶について聞きます。『今は立派に会社の社長をしているけれど、小学校時代のいじめによる不登校で今も読み書きに苦労している方』、『大変優秀な息子さんを持っていたけれど、学校のいじめを機に成績も急降下して、学校との関係に悩んだお母さん』いじめは子供の人生だけでなく、親御さんやまわりの人々も傷付ける卑劣な行為です。

2、3年前に比べていじめの認知件数は増加傾向にありますが、これは潜在化していたいじめの早期発見に努めてきた結果とも言えます。発見後いじめを解消する割合は8〜9割くらいとなっています。

船橋市内のいじめの認知件数

どんないじめが多いのでしょうか?

いじめの種類は様々ですが言語的なもの、物理的なもの、仲間外れ・集団による無視というものが多いですが、金品に関わるものやネット上での誹謗中傷など複雑・多様化しています。

こうした中で外部の専門家の知見を活用しようと平成26年度から中学校のみならず全小学校にもスクールカウンセラーといわれる臨床心理士を配置・活用しています。相談に訪れる人は児童生徒(45%)、教職員(35%)、保護者(20%)の順となっています。

やはり、複雑化する中で学校だけではなく、学校外部の力をどう活用してくのかが求められています。カウンセラーは心理的なアプローチを得意とする訳ですが、家庭や養育環境も踏まえた対応をするスクールソーシャルワーカーの活用もどう行っていくのかが今後の課題となっています。

いじめの種類

11月21日(金)に12月議会に向けた事前意見交換会を開催しました。テーマは行財政改革、学校の問題、大仙市・横手市の教育視察報告などです。

参加者Aさん「行財政改革や職員給与は市の全体像と一緒に議論しなければ、適正かどうかは判断できないだろう。」
参加者Bさん「昔は体罰がひどかった。一方で今は生徒も難しく先生も大変だ。」
参加者Cさん「学校のことは個別の問題だけ見ても根本解決にはつながらない。柏市ではいじめと児童虐待防止の条例をつくった。先進事例の研究もしてみてはどうか。」
参加者Dさん「子供がいじめにあい、学校に相談もしたが大変苦労した。」

【つまがり所感】今回、市内の学校でいくつか体罰などの事例あり、議会に報告されましたのでご紹介をしました。体罰やいじめなどは決して許されるものではありませんし、人の尊厳を大切できるかどうかのとても大事なことです。一方で、生徒や保護者も多様化しており、先生方に同情的な意見もありました。学校は学力と人間力を付けていく学び舎であり、その事に学校の先生に集中していただける環境をつくることが大事ではないでしょうか?そのためには、学校外部の力をどう活用していくのか、地域がどう学校に関わっていくのかが問われる時代だと感じました。視察に行った秋田県大仙市では地域の方を補講の先生として招くなど地域に開かれた学校を実現しています。子供達が多くの人に見守られることを通して、子供の安全を図り、自尊心を高め、全国トップクラスの学力に結びつけているそうです。都市には都市に合ったかたちを模索していきます。


つまがり事務所リレー日記

つまがり本人

今年は1月5日から駅頭に立ちました。駅前では足早に通り過ぎる方が多いので議会レポートを差し上げ、私の考えや思いをお伝えする。そのために、呼び水としてマイクを通してご挨拶やレポートの内容をご紹介するというのが私の通常のスタイルです。

今年に入ってから駅前での雰囲気に少し変化を感じています。「ちゃんと演説をして欲しいし、中味を聞きたい」、「応援したい気もするが趣旨を絞って話をしてもらわないと分からない」といったご意見を新年早々にいただきました。油断をしているつもりは無かったのですが、聞いてくださる方がいる事に驚きましたし、しかも話している中味にご意見をいただくというのはこの4年間でも稀な事で正直嬉しかったです。

市民の皆様にまちの事を伝えたい、コミュニケーションをしたいと思い、駅頭活動や議会レポートを毎月続けてきましたし、ミニ集会も51回目を迎えます。市民の皆様との対話を楽しみに益々頑張っていきたいと思います。


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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」