海老川上流域のまちづくり〜医療センター建替えと新駅建設計画も〜

市内の桜の名所である海老川は今年も大変な賑いでした。また6月5日には私もいちボランティアとして長年関わっている海老川市民祭りの会場ともなります。

その一方で海老川の周りでは耕作放棄地が広がり、虫食い的にロードサイド店や資材置き場や墓地や住宅が点在しています。この市の中心部をどうしていくのかは、ここ5年10年の市の最大の行政課題となります。その一報です。

海老川上流域のまちづくり

海老川上流域

平成の初め頃よりこの78.5haの土地を地権者が主体となって区画整理し新たな土地利用をする動きがありました。

ですが地権者の同意が進まずに現在に至ってきました。先日議会にて、船橋市から海老川上流地区のまちづくり、これと一体となる医療センター建替えや東葉高速線の新駅に向けて、調査研究を具体的に進めることが発表されました。

また、新しいまちづくりへの挑戦として、(1)あくまで地権者主体であるが市としてもこの地域のまちづくりに関与すること、(2)医療センターをこの地に移設すること、(3)自然との調和を図りながら、医療福祉機能を中核としてメディカルタウンをつくること、(4)新駅を建設すること、(5)多くの財源が必要であること、が明らかになりました。

医療センターの建替え構想

医療センターは昭和58年開院と老朽化が進んでいます。また増築増築できたため、建物内の構造も迷路のように複雑です。医療需要の点からいえば、2045年頃まで増えるという推計があります。

市の検討委員会の報告によれば、(1)新病院の候補地は現病院の周辺地域が望ましいこと、(2)患者のアクセスにも考慮すること、(3)建替え候補地の確保、(4)病院規模の拡大、(5)精神科病床や感染症病床の拡充、(6)比較的新しい病棟の活用などがうたわれています。平成30年度から始まる県の保健医療計画に向けて早急に準備を進めるべきとされています。

こうしたことを受けて、移設した医療センターを中心としたメディカルタウン構想と前々から構想はあった新駅と海老川上流地区の区画整理の話しが出てきました。

つまがりの考え「市民・議会に充分な情報提供と議論の上で方向性を」

海老川上流域のまちづくりについては、H28、29年に基本調査と構想のとりまとめ、H30〜32年で事業計画、H33年から事業着手。医療センターについては10年ほどの計画で進めていくとされています。現時点でも、(1)低地であり水害対策は充分可能なのか。(2)既存の病棟の有効活用をどうするのか。(3)陳情駅への税負担はいくらなのか。(4)飯山満や小室の区画整理も遅れているがこの事をどう考えるのか。(5)これらの区画整理の3倍の規模となるが事業規模は時代に即した規模なのか。(6)このまちづくり構想のトータルコストはどれくらいなのか。(7)投資に対する効果をどう考えているのか。(8)どのようなプロセスを経て事業計画がまとまるのか。など多様な論点があります。市の心臓部ともいえる地域の活用であり、時代状況の変化も踏まえて、充分な議論がなされるべきです。


教えて!つまがりさん!

熊本・大分の地震をどう感じていますか?

皆様、ご承知のように4月15日から、熊本・大分の地域本丸の石垣の崩落で最大震度7の直下型の地震が相次ぎました。現地では大変な被害が出ていますし、現地の私の先輩や友人から聞いても非常に大変な状況です。

3.11の時は千葉県、船橋市も液状化をはじめ大変な被害を受けました。全国から多くの暖かい支援をいただきました。今度は何かご恩返しをと思い4/18の週に駅前での募金活動を行いました。また市議会全体でも議員懇親会費を取り崩して30万円を被災地にお送りしました。市役所や公民館にも募金箱が設置されましたので、多くの皆様におかれてもご協力をいただければと思います。

人的な面では船橋市役所では現地の要請を受けて、保健師2名、事務職員1名、延べ9名の職員を派遣することを決めました。被災された皆様に対して、心よりお見舞いを申し上げるとともに、いち早い復興をお祈り申し上げます。

一方で私達の足元ではいつ首都直下型の地震が起きるか、分からないということも言われています。3日分の食料や水などの備蓄品は大丈夫か、ご近所の避難所はどこにあるのか、ご家族での連絡方法をどうするのかなど、ご家庭でもあらためて確認をする必要があります。災害において、自らを守る「自助」と地域の助け合いなどの「共助」と公共機関による「公助」とが、うまくかみ合っていくことが大切です。


つまがり事務所リレー日記

日常生活から政治の種が生れる

私は現在大学で政治や経済の勉強をしている学生です。政治や地域社会に関する理解を深めたいと思い、春休みにつまがりさんの事務所でインターンをしていました。

インターン中に船橋市議会を傍聴する機会がありました。以前は、「議会は一般市民には理解しにくい内容で難しい」と思っていましたが、実際に傍聴すると、図書館の民営化問題や待機児童問題など市民生活に直結した問題が扱われており、今まで深く考えず利用していた制度や公共施設が議会で多くの議論がなされた結果なのだと実感しました。また道路整備の問題など市民生活の身近な課題が政治の種になると実感しました。

今後大学での学びを深める上でも、大学の政治の勉強は抽象的になることが多いので、今回の経験を生かし、「日常生活から政治の種が生まれる」という視点を忘れずに持っていきたいと思います。

ご意見をお寄せください
つまがり俊明の政策・実績はこちら

この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」