ゆりかごから墓場まで 船橋の事情

皆様こんにちは。近代化、都市化以前には、家族や共同体内で養育・教育・労働・養老・祭事などが行われてきました。都市化、工業化社会からポスト工業化社会に進む中で、労働の多くは住み慣れた自宅から離れ市場経済の中に、養育や養老など市場経済が有効に機能しない分野(市場の失敗)が地域社会、自治体、政府の役割になりました。

今回は人生の卒業期を支える役割から市政や公共の役割を見ます。

最近墓地の相談が増えています。

日本全体では少子高齢化、人口減少社会という言葉も定着してきました。

長寿社会や右肩上がりから定常的な社会へ向かうことは良い面もたくさんあるでしょうが、高齢化に伴うニーズにはきちんと対応していく必要があります。船橋市内の高齢化率は平成27年10月現在、船橋市の高齢化率は22.8%と全国平均26.7%より低い状況ですが、市外から流入している若年人口が多いだけで少産多死の状況は日本全体と変わりません。

最近、私の身の回りで墓地を探しているという相談が増えています。市内には馬込霊園と習志野霊園という2つの霊園があり、私自身の祖父母や早世した父もそこに眠っています。霊園は拡張が難しく、どちらも既にいっぱいです。市内には民間の墓地も増えていますが価格は様々です。市では墓地の第5次整備計画を平成15年につくりましたがその後改定されていません。民間の墓地や市民霊園がどうあるべきなのか、きちんと見直す時期に入っているのではないでしょうか。

第二斎場が習志野市茜浜に

お通夜やお葬式は民間の斎場でもできますが、ご遺体を火葬する役割は公共が担っています。船橋市の馬込斎場は四市複合事務組合(*)が運営していますが、近年件数も増えており、なかなか予約が取れないとの苦言もいただいてきたところです。第二斎場の建設は懸案でした。しかし、こういった施設は「誰もが必要だけど私の家の近くには…」(not in my backyard)というのが人情でもあります。紆余曲折あ
りましたがいよいよ建設用地が習志野市茜浜となり、海を臨む素晴らしい立地です。平成31年10月頃にオープンの予定で船橋市内の方々はどちらの斎場でも選べるようになります。ただ多大な費用がかかりますので効率的な建設・運営がなされるのか、引き続きチェックが必要です。

四市複合事務組合船橋、八千代、習志野、鎌ヶ谷の4自治体が斎場と三山園の管理運営を行うために、共同で資金を出して設立した公共団体。船橋市議会からは4名の市議が代表として組合議員に選出されており、私もその1人です。

つまがりの考え「バラ色では無い未来にも光をあてて注視する」

今回はあまり明るくない話かもしれませんが生老病死は人間の宿命でもあります。私の親族も馬込斎場、霊園でお世話になりました。最近、お世話になった方々のご葬儀も増えてきました。市民おひとり、おひとりもそういったことがあると思います。そういった市民の方々の悲しみに寄り沿うということも自治体の大切な役割です。その具現化が墓地や斎場であります。日頃、市政でもなかなか取り上げられにくいことですが、しっかりと光をあてて注視をしていきたいと思います。


教えて!つまがりさん!

小池都政が元気ですね!?

私の大学院時代から都内の政治・行政関係者とは交流がありますし、指導教授は青山やすし東京都元副知事ので、都政の構造や動きについてはいろいろと聞くところがあります。

江戸川を渡ったお隣の自治体のことであり、軽々しいことは言えませんので感想めいたことを記します。豊洲移転という大きな課題に立ち向かいながらも、都政という政権を取ってからとてもスムーズに運営しているようですね。一方で、敵をつくって戦う姿をマスコミに見せていくという「劇場型の政治」にも見受けられます。トランプ政権をはじめとした、近年の国内外の政治家に見られる手法です。「悪役」をやっつけて溜飲が下がることはあるでしょう。ひとりひとりの生活にどう影響があるのかという視点が大切なような気がします。

今、都内では待機児童解消のため、大幅に保育士給与を上げるようです。一面素晴らしいことですが、船橋をはじめ都内周辺では、内定した保育士すら都心に取られてしまうのではと戦々恐々しています。オリンピックの負担金でも千葉県など関係県に負担を求める動きもありました。東京都は上場企業の本社を有し13兆円、一国の予算にも匹敵するの財政力を持っています。加えて23区の基礎自治体の財政・人事に特殊な影響を持つ集権的な組織であり、極めて特殊かつ強力な自治体です。全国1,800自治体の中でもいわば「横綱」級であり、都民ファーストはもちろん、他の自治体のことも考えた動きを期待したいです。


つまがり事務所リレー日記

みんなちがって、みんないい

私は2月と3月の2ヵ月間、津曲俊明議員事務所にてインターンシップをしました。様々な経験をさせて頂きましたが、その中でも障害者の方が働く農園での実習が非常に印象に残っています。私は今まで障害者の方と深く接したことはなく、ましてや障害者の存在や雇用について考えることはありませんでした。今回の実習を通して、そうした方との接し方を考えて工夫したり、障害者雇用の新たな取り組みを実際の現場から知ることができました。

『みんなちがって、みんないい。』という詩の一節にもあるように、それぞれの方がもつそれぞれの良さを十分に発揮できる社会づくりが求められると思います。そして政治はそのためにあるのだと改めて気付かされました。

農園での実習の他にも議会や駅頭などの政治活動も経験させて頂き、充実した時間を過ごすことができました。今後も今回のインターンシップを糧に、社会に貢献できる人間になるべく精進していきます。ありがとうございました。

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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」