【週刊つまがり動画配信#238】医療的ケア児の通学支援のために事業者育成の視点を

障がいのあるお子さんの通学や通所は親御さん、特にお母さんがこれまで担ってきたケースが多く、学校側もそれに頼ってきた側面があります。ですが、保護者負担が重いことや働くお母さんが増えていることから、見直しが求められてきました。たんの吸引・経管栄養などが必要なお子さんには、医療的ケアに対応できるスタッフ、看護師の同乗が必要ですが、看護師さん不足はあちこちで起きており、取り合いの状況です。

そうした中で既に東京都では医療的ケア児の通学に対する自治体独自の送迎が始まっています。千葉県では県立船橋特別支援学校を始め5校でモデル事業を行ってきましたが、来年度から対象となる学校を拡大するとのことで、歓迎すべきことです。しかし福祉現場の視点から見ると課題があります。それは利用の割合が対象児童の3割にとどまっていることが象徴しています。まず要因としては、送迎を行う福祉タクシー会社と看護師さんを送ってもらう訪問看護ステーションの双方に掛け合う調整を、親御さん自身が行わなければならないことです。もう一点は事業者自体の不足です。特に朝の送迎時間は早朝7、8時台となり、そもそも皆が忙しく人手が手薄な時間帯です。さらに多くは車いすを乗せられるタクシーの仕様が必要です。ドライバーも看護師さんもいずれも人手不足の職種です。

保護者視点から始まった事業の良さはありますが、担い手の事業者がいなければ、絵にかいた餅になりかねません。

こういった民間事業者が参入しにくいものについて、公共がもっと後押しをし、事業者育成という視点での取り組みが必要です。

動画はこちら