平成25年度船橋市の決算について

皆様、こんにちは。だいぶ寒くなってきましたね。平成25年度の船橋市の決算は1,800億円です。予算に注目がいきがちですが、昨年度の事業の反省を次年度に活かしてかなくてはいけません。今回は決算についてです。

船橋の財政状況はどうですか?

船橋市で最も大きな収入は税でそのうちでも大きなウェイトを占めているのが、個人の住民税、固定資産税、都市計画税です(合計818億円、収入の45%)。したがって大きな企業や工場があることよりも、いかに住みやすい魅力的なまちであるかということが市政経営上も大切です。

支出を見ると民生費、教育費、土木費の順となっています。民生費はいわゆる福祉の予算で、少子高齢化時代の中で、保育園、高齢者福祉施設の整備や運営のため、年々必要な額が増えています。現在737億円で10年前に比べて1.78倍(323億円増)です。教育費はソフト事業よりも学校の耐震化や老朽化対策などハード面に大変お金がかっています。

市債残高は2,841億円で、財政調整基金という貯金のようなものは226億円です。これだけを見ると大変な借金をしているようにお感じになる方もいらっしゃると思いますが、借金がすべて悪いわけではありません。下水道や学校施設などのハードについては、何年間に渡って受益があるので、当該年度だけで負担するよりも世代間負担の公平性の観点から借金をすることが望ましいというものがあります。

しかし未来に資産を残さない借金があります。それが、臨時財政対策債といわれるいわゆる赤字地方債です。これは本来地方交付税が入るべきところを国の財政も厳しいので、交付税の変わりに、どうぞ赤字地方債を使ってくださいというものです。現在539億円の残高です。平成25年度では、発行可能額が75億円に対して59億円の発行額と抑制的ですが、財政規律が緩まないようにしていかなくてはいけません。赤字地方債を減らし、財政調整金を取り崩すほうがベターだと思います。

船橋市の借金残高

公務員給与が日本一と言われていますが?

非常にミスリードだなと思います。国と比べて自治体の給与水準はどうなのかということを示すラスパイレス指数というものがあります。平成20年に船橋市が一番になったのは事実ですが、現在は63位です。

船橋市の初任給は17万8,800円です。公務員は年功序列賃金なので、ベテラン世代が多かった時期はそれだけ多くの給与を支払うことになります。55才以上の定期昇給をやめたり、スタッフ職を削るなど給与構造改革を進めています。

一律に給与をカットすれば、当然ですが東京の自治体や民間などに人材を取られてしまう恐れもあります。厳しい時代の中で、公職のものが律していかなくてはならないのは当然ですし、より市民の皆さんから親しまれる、頼りにされる市政を作ることが大切です。ちなみに市長や議員は特別職公務員といい給与体系が異なり、日本一という事実もありません。


「2025年の船橋の大介護時代」をテーマとして10/25(土)に長寿社会シンポジウムを開催しました!

昨年は「子供たちを社会で育てる意義〜子供の虐待〜」一昨年は「地域から見た社会保障と税の一体改革の影響」をテーマに実行委員会をつくって開催してきました。来年度介護保険制度の改正を控えた今年は「2025年大介護時代を迎える船橋を考えよう!」ということで、同年代の医師、介護関係者、地域というそれぞれの立場のパネリストを加えた多様なメンバーが垣根を越えて議論をする場をつくりました。

私のほうからは、サービス不足、財源不足、在宅ケアという三つの観点から船橋の現状を事実ベースで報告させていただき、パネルディスカッションに移りました。

パネルディスカッションでは認知症の問題や介護報酬などのお金の問題をはじめとして、2025年の首都圏が迎える大介護時代を、国や誰かにお任せしたり、どこかを悪者にするのでなく、自分たち1人1人がどう取り組めるのかという視点で議論をしました。

また、質疑では「介護的なボランティアの必要性は分かるが具体的なメリットがあったほうが参加が進むのでは」「どうボランティアのやり涯や楽しさを表現していくのか」「外国人雇用の問題をどう捉えるのか」「日本人介護士の高い離職率の状況をそのままにしておくのはどうかと思うが、外国人介護士の中にもとても素晴しい方もいる」「認知症の早期発見のため、受診のハードルをどう下げていけるのか、どう対処すれば良いのか」など双方向の大変活発なやり取りがありました。質疑の予定時間25分があっという間に過ぎてしまい、もう少し質問したかった、いろんな人の意見を聞きたかったという声もありました。

参加者のうち一般の市民の方が7割、専門職の方が3割という中で行いましたが、様々な立場のメンバーが集まりながら現状や多様な意見を共有していくことの大切さをあらためて感じたところです。


つまがり事務所リレー日記

学生インターン

初めまして。私はこの夏から津曲議員のもとでインターンを行っている学生です。「行動力がある」というのが津曲さんの第一印象でしたが、それは活動を終えた今でも変わりません。地域でうまくいった取り組みがあると聞けばすぐに視察へ行き、良い部分を船橋へ生かそうと常に努力されています。

そんな津曲さんの姿勢に促され、三日間障害者施設で実習を行いました。その後ある議員さんの障害福祉に関する一般質問を聞いた際に、私の中の大きな変化に気づきました。実習に行っていなければ聞き流していたかもしれない議論も、自分が関わった人たちの人生を大きく左右することを議論しているのだと気づいた時に、他人事には感じられず、真剣に聞き入ってしまいました。

近年若者の政治離れが叫ばれていますが、私は所謂政治的無関心によるものだと考えます。今後も少しでも多くの問題を”自分事”として捉えられるよう様々な事に挑戦していきたいと思います。


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この記事を書いた人

つまがり俊明

1977年6月生れ / 船橋市出身 三咲小→御滝中→鎌ヶ谷高校→明大→ベンチャー企業→総務省→神奈川県庁→松下政経塾→船橋市議会議員

~多様性を力に変えていく社会へ~ モットーは「着眼大局着手小局」