高瀬下水処理場で4月から始まった消化ガス発電事業を視察見学させていただきました。下水処理の過程で出る汚泥からバイオガスをつくり出し、発電する再エネ事業です。

計画売電量は年間495万kWh/年と約1,300世帯分の年間電力で、CO₂削減量は2,200t(杉約29万本の吸収量)とのことです。13時過ぎに訪問しましたが、既に8,515kWhが発電されており、1世帯あたり約4,300kWhと言われていますので、2世帯分の年間電力が発電されている計算になります。


下水処理場での再エネの担い手として、数年前から期待されていたのは小水力発電です当初はごみなどの影響で水車がうまく回らないなどの不具合がありましたが、現在は構造を単純化するなど工夫がされ、高瀬にあるものの発電量は年間10万kWh/年となっています(西浦の1号機は現在修理中)。

電気は生ものですので消費地に近いところで発電するのは意義がありますし、環境対策、CO₂削減にも貢献します。今回、高瀬下水処理場内を訪問しましたが、埋め立て地に建設されたもので広大な敷地があります。駐車場や残土置き場など活用されていない空きスペースに太陽光パネルを設置するなどの取組みがあっても良いかと思います。いずれにしても、今ある市の資産をしっかりと活用していくことが大切です。
