先日、仕事の関係で、「介護現場における暴力・ハラスメント」をテーマにした研修を受けてきました。
県内各地から、施設やデイサービスで働く生活相談員の方々、約100名が集まり、主にカスタマーハラスメントについて学ぶ内容でした。
講師は、成年後見などの実務経験もある法テラスの弁護士の皆さんでした。
研修で特に印象に残ったポイントは三つあります。一つ目は、ハラスメントには毅然とした指摘を行い、きちんと記録を残し、個人ではなく組織として対応すること。
二つ目は、「我慢」は同僚や後に続く後輩、他の利用者さんのためにもならないということ。
そして三つ目は、不快な行為、ハラスメント、犯罪と段階があり、それぞれをきちんと区別して考える必要があるという点です。
福祉現場に限らず、働く意欲を削ぎ、現場を疲弊させるものとして、企業や自治体でも内部のハラスメントに加え、顧客や住民からのハラスメントが大きな課題になっています。
昭和の時代には許されていたことも、右肩上がりの成長社会から、一人ひとりを大切にする成熟社会へと移行する中で、もはや許されません。
振り返ると、私自身も学生時代に体罰を受けたり、理不尽な飲み会を経験した世代です。当時は「そんなものか」と思いながらも、次の世代には引き継いではいけないと感じてきました。
それでもなお、昭和的な価値観や無意識の上下関係、男女差別意識が残っているのが現実です。個人の尊厳ややる気をそぐだけでなく社会全体の生産性をも落すものです。ハラスメントを「個人の問題」にせず、社会全体の問題として向き合い続ける必要性を、強く感じた一日でした。


