私が関わっている子ども食堂には、近所のUR団地の集会所を拠点に地域のお母さんたちが立ち上げたものと、社会福祉法人が主体となり施設内の交流ホールを活用しているものがあります。
子どもたちがもりもりとご飯を食べ、元気いっぱいに遊ぶ姿や、高齢者の方とお子さんが射的やモルックなどで一緒に遊ぶ様子を見ていると、思わずこちらまで笑顔になります。
子ども食堂は2012年頃から全国へ広がり、現在では1万2,602カ所と過去最多と言われ、地域の新たなインフラとも言えます。かつてあった「子ども会」が減少傾向にあることとは対照的な動きです。
当初、子ども食堂は「子どもの貧困対策」として注目されましたが、現在では共働き家庭の子どもの「孤食」対策や、地域コミュニティの居場所としての役割が大きくなっています。
最近では、大学生ボランティアによる学習支援や、季節行事を取り入れるところも増えており、これからの時期は夏まつりや流しそうめんなどのイベントも期待されます。
しかしその一方で、運営面の課題も少なくありません。多くの食堂はボランティアベースの民間活動であり、スタッフの皆さんの善意と熱意によって支えられています。
助成金や食材寄付なども増えてきましたが、近年の物価高騰やお米不足、企業のフードロス削減の影響による寄付食材の減少など、運営環境は厳しさを増しています。
また、活動を継続するためには、中心となって動くコアメンバーの存在が欠かせません。
善意だけに頼る運営には限界も見え始めています。
これからは、行政や地域、企業、福祉法人などが連携しながら、ボランティアの思いを支え、持続可能な仕組みをどう作っていくかが課題になるのではないでしょうか。
